核兵器禁止条約批准50か国突破 日本政府こそ条約に参加を!
10月24日にホンジュラスが批准書を国連に提出し、これで批准国が50か国に到達しました。条約は50か国の批准から90日後に効力を発揮するので、来年2021年1月22日がその日となります。2017年7月7日に国連で条約が採択されてから、3年4ヵ月が経ち、ついにこの日を迎えることができました。
翌25日、ヒバクシャ国際署名を進める愛知県民の会は50か国の批准到達をより多くの人たちに知らせるため、批准50か国到達を祝う10mの横断幕を用意し、栄・噴水広場で緊急宣伝を行いました。30名ほどの参加があり、愛友会理事長の金本さん、愛知県原水協理事長の沢田さん、反核医師の会の中川医師、日本共産党国会議員の本村さん、武田さんなど多くの人がマイクを握り、「この条約が発効したからといって、すぐに核兵器がなくなることは無いが、核兵器廃絶に向かう大きな一歩であり、今日はその転換点だ」と核兵器禁止条約発効確約への喜びと、これからの原水爆禁止運動の展望を訴えました。「生きているうちに核兵器廃絶を」と訴え、本当に長い間運動の先頭に立ち闘ってきた被爆者、残念ながら高齢のため多くの方が亡くなりました。その思いを引き継ぎ、何としても「核のない世界」を実現しようと改めて心に誓う1日となりました。
しかし26日、加藤官房長官は記者会見の場で「条約への署名はしない」と従来の考えを変えることは無いと言い切りました。もう口先だけの核廃絶はいりません。ヒバクシャ国際署名運動で築いてきた幅広い共同の輪を生かして、新しく「日本政府に核兵器禁止条約への参加を求める署名(仮)」が10月29日から取り組まれます。ヒバクシャ国際署名も来年1月に開催予定のNPT再検討会議に提出するため、まだ受け付けています。
署名とともに被爆の実相を広く知らせ、核兵器禁止条約に参加する日本政府を、そして「核のない世界」を作りましょう。