小牧基地所属機 那覇に緊急着陸

周辺自治体に連絡なし  異常な実態

10/19 小牧基地正門

愛知県平和委員会は19日、航空自衛隊小牧基地に対して同基地所属の機体が那覇基地で緊急着陸をした件に関わり、原因究明と再発防止、当面の訓練停止を求めて申し入れを行いました。

緊急着陸は、小牧基地所属KC130輸送機が10月16日16時頃、エンジントラブルのため那覇空港に緊急着陸したとのことです。また民間航空機などに影響がないとして発表もせず、マスコミからの取材によって事実関係を認めるという事態です。
申し入れでは、①事実関係を自治体への通知も含め、なぜ公表しなかったのか、②原因究明と、その公表、また周辺自治体への説明、③原因究明されるまで、同型機の訓練・飛行の中止といった内容を求めました。

「エンジントラブルは事故に直結する大問題。すみやかに原因究明し発表しないといけない」と求めました。19日の時点で、地元周辺自治体にさえ報告されず、私たちの報告によって自治体もはじめて知るといった状況でした。

「エンジントラブルで事故になれば大惨事になりかねない。すべての同型機を停止するべき」「県営空港で同じ事案があれば発表してきたのに、なぜ那覇だと発表できないのか」「このような問題は地元住民をはじめ自治体の信頼を失墜させるもので、あらためるべきだ」など求めました。後日ですが、航空自衛隊小牧基地から返答の連絡がありました。担当官は「小牧基地司令の判断で、周辺自治体に影響がないと判断したため連絡をしなかった」「原因については、究明に全力を挙げているが、詳細は控えたい」との回答でした。本村衆議院議員の調べでは、那覇の周辺自治体には基地から報告がされていたとのことで、なぜ小牧基地周辺では報告されないのか。また原因が明らかになっていないのに、訓練が再開されることは、周辺住民の命や暮らしを軽視しているのではないかなどの意見を伝え、要請を終えました。