F35A戦闘機の試験飛行再開

空港周辺が爆音に晒され

10/15 県営名古屋空港

10月某日、名古屋市議団からの情報で、F35Aステルス戦闘機(以下F35Aとする)の試験飛行が再開されることが明らかになりました。防衛省からの通知文によると、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、F35AのFACO(最終組立)機の試験飛行はストップしていましたが、4機(19号機~22号機)の試験飛行を10月7日以降に実施するというものでした。最終組立されたF35Aの試験飛行は昨年12月より、約10ヶ月間延期となっていました。

最終組立されたF35Aの試験飛行は、1機あたり4回の試験飛行が実施されます。これまでは1機ずつ試験飛行が実施されていましたが、今回は4機のF35Aを順次試験飛行していくということで、連日試験飛行が繰り返されることになりました。7日は天候不順のため中止されましたが、12日は1回、13日は2回、14日は2回、15日は3回と一週間に8回も試験飛行が行われ、離着陸の度に空港周辺に爆音を撒き散らしていきました。その後も20日に2回、21日に1回、26日1回と試験飛行が繰り返されました。(10月26日時点)

事前に連日試験飛行が実施されることが判明したため、県平和委員会のメンバーを中心に連日調査活動を行いました。エアポートウォーク名古屋駐車場、あいち航空ミュージアム屋上、空港ビル屋上などで、F35Aが離着する様子を画像や動画に収め、同時に騒音測定も行いました。空港ビル屋上で最大115.8㏈を記録しました。騒音調査は小牧のエアフロントオアシス、味美駅西側、神明公園西側でも行い、それぞれ平均で107㏈を記録するなど、空港周辺が爆音に晒されている実態が浮き彫りになりました。LINEグループで試験飛行が行われる時間、動画、写真、情報の共有を積極的に行うなど、連係プレーによる調査活動ができました。

このような調査を積み重ねていくことで、空港周辺自治体の住民への影響を明らかにしていくこと、またそれをフィードバックしていくことが求められています。そして「住民の命や暮らしよりも、戦争する国づくりや軍拡を優先する自民党政治」を終わらせなければ、愛知の軍事拠点化は止まりません。
コロナ禍において、市民の政治への関心は高まっています。コロナ禍において、政治は自分たちの生活と直結する課題だからです。そんなときだからこそ、今、まさに住民の命と暮らしを守る政治に変えるチャンスであり、平和な日本や世界を築いていく足掛かりになるのではないでしょうか。