11・3県民のつどい
市民と野党の協働で政治の転換を
「コロナで分断された社会の再建へ、矛盾を出し合い何が必要かを語り合おう」—―11月3日、あいち九条の会による「憲法を守ろう2020愛知県民のつどい」が名古屋市公会堂で開かれ、会場には170人超が参加し同時にライブ配信も行われました。開会のあいさつに立った天野鎮雄代表世話人は、「説明できないことはするな」と言われた母の教えをあげて、国民の「なぜ?」に答えられない菅政権に「日本が壊れてしまうのではないか」と危惧します。
安倍政権の『戦争する国づくり』の法改正に反対してきた学者を狙い撃ち」と、日本学術会議の任命拒否問題から講演を始めたのは小森陽一九条の会事務局長です。安倍前首相の政権投げ出しを「アメリカの要求に応えられなかったことからの辞任」を説き、「安倍辞任の要因ともなった「安倍9条改憲」を阻止市民と野党の協働(「共同」ではなく「協働」を強調)を評価します。小森氏は更に、市民連合による立憲野党との政策協定を力に、「市民と野党の協働で政治の転換を」と訴えました。参加者との質疑応答では、「安倍内閣の官房長官がそのまま首相になったことの恐ろしさ」を言論封殺・抑圧の姿勢をあげて、菅政権を「強権根回し政権」と分析します。 「つどい」後半は、小森氏、中谷雄二弁護士に加えて、小林武沖縄大学客員教授がオンラインで参加しての対談です。中谷氏はこれまでの愛知のたたかいを総括し、小林氏は沖縄の現状を語ります。中谷氏は、これまでそれぞれの運動を展開してきた「安倍9条改憲№!あいち市民アクション」と「安倍の暴走止めよう共同行動実行委員会」が、「安倍辞任」を機に発展的解消・新組織発足に発展することを明らかにしました。
つどいの前半の小森氏の講演、後半の中谷氏、小林氏を加えての3人の対談、それぞれ単独の「つどい」として成り立つほどの内容に、何と贅沢な企画かと感じました