青年・学生部 憲法アンケート「平和のために何かしたい」の声多数

【結果・考察】

Q1「憲法についてどう思うか?」に対して「変えるべき・どちらかといえば変えるべき(以下、どちらかといえばを含む)」13(25・0%)、「変えるべきではない・どちらかといえば変えるべきではない(以下、どちらかといえばを含む)」11(21・2%)、「わからない」が27(51・9%)でした。

憲法のどこを変えたいかを問うと「現代に合わせて」「ジェンダー」などがありました。 

Q2「9条1項についてどう思うか?」に対し「変えるべき」は7(13・5%)、「変えるべきでない」は35(67・3%)と「変えるべきでない」が大幅に上回りました。

理由には「戦争はよくない」「戦争で痛い目に合っているため」「平和でいてほしい」などの意見が多く聞かれました。「変えるべき」と回答した人の意見は「中国や北朝鮮が何をしてくるか分からないから」などがありました。

Q3 9条2項についてどう思うか?

Q3「9条第2項についてどう思うか?」に対し「変えるべき」8(15・4%)、「変えるべきでない」27(51・9%)、わからない16(30・8%)でした。

「変えるべき」理由は「自分の国を守りたい」「なにかあった時のために」、「変えるべきでない」理由は「戦力を保持すると戦争になるから」「変える必要がないから」との意見がありました。

Q2、Q3の憲法9条に関しては、例年以上に変えるべきではない人が多く、過去10年で最多の割合でした。
また、Q1で憲法を変えるべきかどうか分からないと回答した人も、9条は変えるべきではないと考える人が多くいます。日本の若者の中に「戦争はよくない」というイメージが浸透しており、9条を変えると戦争につながるという危機感を感じているのではないかと思います。

一方で、9条1項の戦争放棄は支持されているが、9条2項の戦力不保持を問うと分からない人が増えました。戦争は嫌だが、武力以外での平和のつくり方がイメージできていない人が多いと考えられます。

Q4の「核兵器禁止条約について、日本政府はどうすべきだと思いますか?」に対して「批准するべき」が40(76・9%)、「批准するべきではない」が11(21・2%)でした。日本政府は条約の不参加を表明していますが、若者の思いとのギャップが明らかになりました。

「批准するべき」理由は「唯一の被爆国だから」「被害がとても大きいことを忘れてはいけない」などがありました。「批准するべきではない」理由は「アメリカとの関係」などがありました。

Q5 平和のために…

Q5の「平和のためにできることがあったらやりたいですか?」に対して「積極的にやりたい」19(36・5%)、「少しくらいならやりたい」30(57・7%)、「あまりやりたくない」1(1・9%)、「やりたくない」2(3・8%)でした。大半が前向きな回答で、「積極的に…」と「少しくらいなら…」は、過去5年で最多の割合でした。

今回のアンケートで「9条改憲=戦争につながる」と考え、9条は変えるべきではないと考える若者が多いことが分かりました。

また、多くの若者は日本政府に対し、唯一の被爆国として核兵器禁止条約を批准し、核兵器をなくすことを望んでいます。

今回の結果で示されたような若者の声を社会に広げていきたいと思います。