安保法制違憲訴訟 平和の素朴な思いを原告意見陳述

12月4日、「安保法制違憲訴訟」第10回口頭弁論が名古屋地裁で開かれました。今回は、県平和委員会の矢野創事務局長、不戦へのネットワークの山本みはぎさんによる原告意見陳述のみが行われています。

矢野事務局長は自身の平和運動の関わり、被爆者との出会い、沖縄での体験などを語るとともに、現在の愛知県がF35戦闘機の最終組み立てや整備拠点化によって、戦争に巻き込まれる危険に瀕している実態を、コンパクトにそしてリアルに示しました。山本さんは、これまで平和運動へのとりくみを振り返り、「安保法制は『加害者にも被害者にもなりたくない』という私の平和に生きる権利を侵害している」と訴えます。

閉廷後の報告集会では、青山邦夫弁護士が「平和的生存権侵害を焦点に争っている訴訟だけに、原告の生き様を通じての意見陳述は重要」と評価し、意見陳述作成に関わった弁護士は「平和への素朴な思いを強く感じた」と感想を述べました。