1月22日 核兵器禁止条約発効
「核兵器の終わりのはじまりだ」各地で多彩な行動
●記者会見を開催し注目
1月22日、核兵器禁止条約が発効したことを記念して、集会や自動車パレードなどを予定していましたが、コロナ感染拡大で中止せざるを得なくなり、ヒバクシャ国際署名をすすめる愛知県民の会は、12時30分からオンラインで記者会見をしました。
署名をすすめる愛知県民の会事務局長の大村義則さんが声明文を読み上げ、続いて愛知県原水協理事長の澤田昭二さんが発言。13歳で被爆。一緒にいた母親を助けられなかったことや、弟を探して市内を歩いた時の光景が頭にこびりついている。物理学者として海外の会議に行く機会もあり144ヶ国で被爆体験を語った。条約の発効は、核兵器のない世界の出発点になる。と語りました。
愛知原水爆被災者の会理事長の金本弘さんは、条約が発効されることを知った時の喜びは忘れない。亡くなった兄弟や、一緒に活動し、条約発効を見ることなく亡くなった恩田さん堀さんらと喜びを分かち合いたい。1957年被爆者は、二度と被爆者をつくらないことと被爆者援護を要求して被団協を結成した。その間、被爆者は病気・子どもや家族・差別に苦しみながら生き、闘ってきた。そのことを振り返り、学び直して今後の運動の力にしていく。と語り、大村さんから若者へのメッセージは?との質問に、若者を信じている。信じることは未来を信じることだから。考えるだけでなく、署名をするそこからでもいい、何か行動をしてほしい、と呼びかけました。
次に、読売新聞の記者から、日本の条約参加への今後の運動の道筋は?との質問があり大村さんが、著名な137人の呼びかけで日本政府に署名・批准を求める署名活動が始まっている。愛知県でも署名推進の県民の会を発足させる、と発言。澤田さんは、世界の政府に被爆体験を語り署名を呼びかける。金本さんは、締約国会議への参加を国会で議論させるために、国会議員へのアンケートの実施や、地方議会での決議をあげる働きかけをしたい、とそれぞれ決意を述べました。
大村さんが、今日は歴史に刻まれる意義ある日です、と締めくくりました。
●豊川 マスコミから取材
1月22日に発行した核兵器禁止条約を祝して、新日本婦人の会豊川市支部の呼びかけで宣伝行動をしました。平和委員会もそれに応えて参加しました。豊川市体育館前には12人が集まり、車で通る人や道行く人に声を掛けながらスタンディングを行いました。
核兵器の問題に関心がある人は少ないのではないかと思いましたが、車のドライバーも歩く人も意外と看板をじろじろ見ていました。雨が降り出したのは宣伝行動の終了直前、マスコミの取材もあり、豊川の平和運動を市民にアピールできた行動で、やって良かったです。
●38人で大宣伝 名古屋北
核兵器禁止条約が発効した日、名古屋北平和委員会も事務局を担当する東北原水協は、大曽根駅前で、条約発効をお祝いし、日本政府に参加を求める宣伝行動を行いました。県原水協が作成した10メートルの横断幕が道行く人の目を引き、プラスターをかかげ、ハンドマイクでリレートークし市民に訴えました。北医療生協や新婦人、名古屋北法律事務所のメンバーを中心に38名が参加しました。東北原水協は引き続き、69行動を継続し、近いところでは2月6日、3月6日に行う予定です。