愛知県原水協定期総会 核廃絶実現は、批准する政府をつくること

3/27 民主会館

3月27日、例年2月に行っている愛知県原水協定期総会を、民主会館とオンラインのハイブリットで行い、会場に26名、オンラインで9名の参加がありました。

記念講演として、日本原水協全国担当常任理事の川田忠明さんから「核兵器禁止条約の発効と運動課題」と題してオンラインでの講演を行いました。

禁止条約は米英仏中露の5大国の反対をのりこえて出来た条約であり、大国主導の国連からすべての国が対等な世界へと変わる大きな転換点であると話され、米国がまだ批准していない国への圧力だけでなく、すでに批准している国に批准の取り消しを求めるなど条約に対しての怖れ、焦っていることが如実に表れていると語られました。また、さらなる前進を作るのは日本政府の条約参加であり、実現する近道は参加する政府を作ることだと話されました。

総会では、この1年で亡くなった被爆者はじめ原水協関係者に黙祷し、沢田昭二理事長による開会挨拶の後、2021年度定期総会への報告を行いました。議案では、昨年度コロナ禍での平和行進、オンラインによる世界大会やビキニデーで各地域、団体が様々な工夫をして原水爆禁止運動に取り組んできたことが報告されました。2021年度の運動方針については、日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める署名運動を軸に、昨年度の教訓を活かしコロナ禍での運動をさらに発展させていこうと提起されました。

団体、地域からの発言では「集団での行動が難しい中、玄関先に禁止条約をアピールするポスターを貼った。個人でもできる取り組みを広げていきたい」「折り鶴になる署名用紙を作りたくさん集まった」「次世代へつなげる取り組みとして、戦跡めぐりや受験生アンケートに取り組んだ」などの活動が報告されました。

新しい事務局体制として事務局長に大村義則さん、事務局次長に嶺村君代さんが着任し、理事長はじめ他の役員は続投が確認され定期総会は終了しました。