あま東部「平和のしゃべり場」 山口逸郎さん、平和行進を語る

3/21 あま市

2012年に80歳で初挑戦以来、国民平和大行進全国通し行進を7回経験してきた山口逸郎さん(89歳)が、3月21日、あま東部平和委員会の「平和のしゃべり場」にやってきました。昨年の3月に企画したものですが、コロナ感染拡大を受けて2度も延期となり、「3度目の正直」に12人の参加です。

山口さんは、『千羽鶴』(1958年・木村荘十二監督)で助監督について以来反核平和映画12本に関わる中で、自分でも歩かなくてはと全国通し行進に決意する過程を、数々のエピソードを交えながら語りました。「初めての時は、感動の涙・涙の行進でした」と、「途中の静岡で行進を続けるかどうかの判断をする」という条件付きの2012年の全国通し行進を振り返りながら、「平和行進が病みつきになった」と。1昨年には、「愛知の人が作ってくれたデコレーションケーキ型の帽子を被って歩いた」と、エピソードは尽きません。

コロナ禍で去年、今年は歩けないでいますが、「来年こそ90歳で四国―広島コースを歩きたい」の抱負に、参加者からは驚嘆の声と大きな拍手が起こります。「つどいに参加して勇気をもらった」(86歳)、「あと10年はがんばらないと」(80歳)―みんな、山口さんに触発されました。2012年当時に県原水協事務局長だった嶺村君代さん(現事務局次長)は、「80歳とは思えないほど元気でおしゃれでカッコイイ人でした」と当時をふり返ります。

「つどい」の冒頭には、山口さんが2014年の北海道―東京コースを歩いた時の、礼文島出発の映像(有原誠治監督撮影)が上映されました。日本の北端礼文島の地に、「愛知県平和委員会」の幟が旗めく映像は、感動的でさえあります。