国民平和大行進「核兵器禁止条約参加の日本」の声広げよう

5/31 湖西市西部公園

5月31日、梅雨の合間の晴れわたった青空の下、猛威をふるうコロナにも負けず、国民平和大行進が愛知県入りを果たしました。午前11時から静岡・湖西市西部公民館前広場では、静岡県から愛知県への引継ぎ集会が45人の参加で行われています。

引継ぎ集会では、生後5か月のときに広島で被爆した静岡県被爆者団体の石原副会長が被爆体験を語りました。母親の実家である浜松で生まれた石原さんは、米軍による艦砲射撃が激しくなったことで、まるで原爆に引き寄れられるように父親の勤務地広島へ移ったといいます。「被爆者には後がない。政府は1日も早く核兵器禁止条約に参加を」と訴えるのです。

東京からリレーしてきた横断幕の引継ぎの後、愛知県側からは、あいち平和行進実行委員会の澤田昭二代表があいさつをしました。「核兵器を持っていない小さな国々によって核兵器禁止条約が作られた。小さい国々が協力して人類社会を作っていく、いま人類は新しい段階を迎えている」と強調します。金本弘愛友会理事長が「国会で条約批准の議論ができる政治を作らなくては」と訴えれば、森政広コープあいち理事長は「組合員の知恵を寄せ合って平和行進を成功させたい」と決意を語りました。

5/31 桜丘高校 原爆の火の塔

その後愛知県の一行は、豊橋市の湊町公園の集会、桜丘高校での歓迎交流会へと移動しました。桜丘高校ではコロナ禍の下、室内での交流会となりましたが教職員組合や生徒会代表が参加して心あたたまる内容となっています。生徒らがこの日のために平和の俳句を披露するなど、映像を通じて平和の想いを届けてくれました。先生からは「平和行進が来校することに意義がある」と熱いエールが送られています。先生や生徒から異口同音に語られた、「来年こそは学校をあげて歓迎集会がしたい」との言葉に胸が熱くなりました。

2日目は、豊橋市職労事務所前で集会です 浅井よしたか豊橋市長から賛同署名が届いたこと、また、平和の願いが込められた折り鶴が、豊橋地域のコープ、年金者組合、新婦人、そして豊橋市の豊岡中学校から生徒が折った折り鶴2000羽も含め、23000羽が寄せられました。「暑いときなので」と大きなスイカ2個の差し入れも。

豊川市では、豊川海軍工廠戦没者供養塔前に集まり30人が参加しました。海軍工廠被災者の会である「八七会」が、高齢であることで昨年解散したことについて報告、歴史を引き継いでいく重要性を感じました。毎年参加している豊橋市や蒲郡市の被爆者の代表も今年は参加できていません。被爆の実相を引き継ぐこと、被爆者の願いである核兵器廃絶へ一層の努力が必要です。

集会では、安間寛子市会議員があいさつ、禁止条約発効の意義と土地規制法の危険性を訴えました。地元の市職労、新婦人、年金者組合や民商から署名や折り鶴などにとりくむ活動が紹介されるとともに、豊川市長より「平和行進のご成功」をとのメッセージが寄せられたことが報告されました。