連続市民講座 川田忠明さん 核兵器禁止条約を批准する政権を実現しよう
7月10日連続市民講座二回目、川田忠明さんの「核の傘なんていらない」がオンラインで開催されました。オンライン個人が25人、民主会館、日進市、瑞穂区、守山区で視聴会が開かれ、30人が参加しました。
川田さんは、核兵器禁止条約は、5大国が一致して反対したが、多数でのり越えて成立した初めての条約。大国主導からすべての国が対等な世界への足掛かりと評し、ベルギー、オーストラリア、カナダなどのアメリカの同盟国でも核兵器禁止条約への指示が高まり、批准をめざす動きも出ていると話されました。
キューバ危機以降、少なくとも13回核兵器が発射直前になっており、使われなかったのは幸運としか言えない。核戦争に勝者はいない。みんな敗者であると指摘し、現実的な身の危険を指し示して批准する国を増やせば、核大国を追い詰められると語りました。
川田さんは、「核の傘」について核抑止力は心理的安心感でしかなく、どのタイミングでどう使われるかは解らない、「米国が核を使ってでも日本を守るようにするには、米国にとっての日本の価値を高めないといけない」(河野克俊元統合幕僚長)というように、核の傘への依存は、戦争への危機と軍事的負担をもたらすもので、日本を守らないと断じました。脅威には外交が決め手。核兵器廃絶の先頭に立ち、被害者援助の国際貢献で世界の信頼を得た外交力こそ重要と語り、核兵器禁止条約を支持する世論は70%以上、自民党支持者も安保条約肯定の人もあまり変わらない。これまで以上に共同を広げ、総選挙で核兵器禁止条約を批准する連合政権を実現しようと呼びかけました。
核兵器禁止条約発効後、最初に開かれる原水爆禁止2021年世界大会には、来年開催される予定の、核不拡散条約(NPT)再検討会議と禁止条約締約国会議、2つの会議の議長が参加します。10月の国連総会や秋に行われる総選挙、来年の国連の会議にむけて、重要な今年の世界大を成功させようと訴えました。