ジェンダー平等と人権意識のアップデート 青年学生部学習会

8/1 民主会館

愛知県平和委員会青年・学生部は8月1日「ジェンダー平等と人権意識のアップデート」をテーマにしたオンライン学習会を開催しました。

「平和連続市民講座」の特別講座として青年・学生部が主催し13名が参加しました。

講師の矢﨑暁子弁護士は、「人権」という考え方が誕生した18世紀当初は「人権」は白人・男性・有産者、家父長のものであり、戦後の日本国憲法のもとでも、女性の権利は裁判によって勝ち取られてきたことを説明しました。「古くから男性が社会経済活動に多くの時間を注ぎ、その分のケア労働は女性が補っていた。ケア労働をしない前提で作られた労働者像をアップデートする必要があるのでは」と話しました。

また、「男は泣いてはいけない」「女性に年齢を聞くのは失礼」という考え方や、団体の長を男性にしたり花束を渡す係を女性にしたりするなど、意識が反映された言葉や表現を紹介しました。「意識が変わることで言葉が生まれ、言葉を生みだすことによって意識が変わり、制度も変わる」と言葉のアップデートの必要性を訴えました。

その後、参加者は2グループに分かれて意見交流を行いました。参加者からは「結婚する時に、夫婦で話し合って妻の姓にすると決めていたのに、最終的に夫の父親の反対で断念した」「母親に『男のくせにしゃべるな』と言われる」「今の日本は制度を作る人が、人権意識を持っていない」などの意見が出されました。