原水爆禁止2021年世界大会 核廃絶へ世界の運動が交流

世界大会テーマ別集会Ⅱ

8月5日に行われた「2021年世界大会テーマ別集会Ⅱ」では、外国代表と国内の軍事基地反対運動をたたかう人たちが、「沖縄連帯・外国軍事基地撤去」で討論を展開しました。

ジョゼフ・ガーソン氏はアメリカから、「米国は火遊びをしているようなもの」と台湾有事に備えたバイデン政権の軍事同盟の強化と基地強化・多様化を告発し、米海兵隊が沖縄から移転するグアムの代表が「海兵隊の沖縄でのこれまでの行為を考えると、私たちの地域の女性や子どもたちの安全が心配」と憂い、韓国のチェ・スンヒ女史は米国主導のミサイル防衛システムに組み込まれているチェジュ海軍基地の危険性を報告します。

国内からは、沖縄が「アメリカの対中戦略によって次の戦争の主戦場にされようとしている」と指摘する瀬長和男沖縄統一連事務局長はじめ、宮古島、馬毛島で進められている陸上自衛隊ミサイル基地建設の実態が、現地の代表らから明らかにされました。

世界大会テーマ別集会Ⅳ

8月7日に開催した「非核・平和のアジアと運動の役割」では、各国の運動が交流されました。

基調報告を行った高草木日本原水協代表理事は、米ソ冷戦下での核危機や核保有国の独占体制を維持するNPT体制を動かしてきたのは市民の運動だとして、10月の国連総会、来年のNPT会議、そして禁止条約締約国会議に向けて、声を広げること呼びかけました。

その後4人のパネリストが報告。土田日本原水協事務局次長は、米中対立のもと、核使用もいとわない日米同盟強化について批判。韓国のキム・ジンヨン氏は韓国のサード配備など米国のミサイル体制強化などが緊張を高めていると指摘。

フィリピンのコラソン・ファブロス氏は、禁止条約批准の根拠に同国憲法の「核兵器をなくす政策の採用」と明記されているからと強調。

インドのアヌラダ・チェノイ氏はインド、パキスタンの紛争が核戦争に発展する危険性を指摘。国際的な反核運動の発展を呼びかけました。

「平和の波」行動 岡崎

8/6 岡崎市

国際共同行動「平和の波」行動を岡崎でも開催。8月6日10時半に岡崎市りぶら前で署名宣伝行動を行いました。

参加団体は、新日本夫人の会、国民救援会、民主商工会、年金者組合で、平和委員会の会員も参加するなど18人で行動しました。最高齢は89歳です。横断幕を張り、プラスター・ポスターなどを首から下げたりして署名を呼びかけました。

「戦争はヤダね、友達と会えなくなる」とお母さんだけでなく、中学生の息子、小4の娘さんが署名してくれるなど26筆が集まりました。 

参加者の感想

8月6日の「ヒロシマデー集会」の視聴会に参加した2人の青年の感想に触れることができました。

▼唯一の被爆国である日本は、先頭に立って平和について訴えるべきだと思った。今、コロナパンデミックに陥っている中で核兵器が人類の役に立つことはないし、核に投資しているお金で、人を多く救えるかもしれない。今も被爆によって苦しんでいる人たちがいる中で、今、自分が平和について考え、できることを行っていかなければならないと思う

▼オープニングで原水禁運動の歴史がまとめられていて、改めて自分たちの係っている運動の大きさを知ることができた。特に武本匡弘さんの核兵器・戦争と環境破壊についての発言が気になりました。珊瑚破壊や海洋汚染に核兵器が係っていることに悲しく思います。