平和を訴える8月とりくみ各地で
緑区平和委員会8月例会「被爆体験と平和活動」
8月28日(土)午前、緑区平和委員会は、例会「被爆体験と平和活動」(於:緑生涯学習センター)を開催した。このような時期でしたが、18名(小学生も含む)の参加でした。
当日は、まず、緑区有松在住の緒川文子(1937年生 平和遺族会)さんが、1945年前後の生活を地域の写真などから語られ、時代を浮き上がらせた。有松の県下唯一の捕虜収容所(名古屋俘虜収容所第2分所:終戦時に米英兵士数百人を収容)付近は、爆撃され、お父さんは、徴兵により中国各地を転戦後、戦地の病院で病死した。遺骨の受け取りと天皇の玉音放送が同日の時間帯となり、家族がオロオロしたともいう。戦後、家族は様々な労苦を経験し、彼女は電話交換手として働いた。最後に“戦争はいけない、生活を壊す、平和でなくては”と述べ、いま人前で戦時中の体験を話すことを「ものをはっきり言う性格だから」と締めくくった。
彼女の話は、沖縄の戦場や植民地からの引揚げ体験などではなく、「この世界の片隅に」に通じる日常の視点といえる。そして、戦争にかかわる幼少期の体験は、強い衝撃を受けた記憶が土台にあるだけでなく、大人の話もあわせて語られているようだ。
戦争の体験・証言を聞く機会は減りつつあり、彼女の話からどのように戦争を追体験できるか、今後の話し合いが待たれる。次に、「『黒い雨』裁判と原爆被害」の経過を振り返り、政府の対応が高裁判決に沿った解決策になるよう迅速な対応を求めた。
「平和のしゃべり場」で「平和の波」参加
あま東部平和委員会では、8月2日~9日にとりくまれた「平和の波」行動の一環として、8月1日に「平和連続市民講座」での川田忠明氏の講座DVDを視聴する「ピースカフェ・平和のしゃべり場」を、9名の参加で開催しました。
講演の映像を見ながらしきりにメモをとる参加者の姿が印象的でした。視聴会後には、「核抑止力は核攻撃が前提」との川田さんの話に「納得した」、その情報収集力に感嘆するなどの感想が参加者から聞かれます。平和委員会からは、2日から始まる原水爆禁止世界大会と、同時にとりくまれる「平和の波」行動への参加・協力を訴えました。「次の『しゃべり場』はいつですか」―最後に、参加者から嬉しいお尋ね。
今回は、会員でない方が初参加の人と一緒に見えたり、「次回はぜひ誘って」の声や「今回は行けないので」とカンパを届けてくださる人もあって、少しずつですが変化も起きています。やはり「継続は力」でしょうか。