青年学生部総会 新体制を確立「入管」とは?ウィシュマさん事件から考える
青年・学生部は3月20日(日)に総会・学習会をオンラインで開催し合わせて17名が参加しました。
総会に先立って行われた学習会では「『入管』とは?~ウィシュマさん事件から考える~」と題して、在留資格を持たない外国人や、入管に収容されている人などに支援を行っている、民間団体START~外国人労働者・難民と共に歩む会~から千種朋恵さんを講師にお話いただきました。
はじめに、昨年3月名古屋入管に収容されていたウィシュマ・サンダマリさんが亡くなった事件の経緯を紹介していただきました。非人道的行為が日常的に行われている入管の話に驚きました。
特に、ウィシュマさんが亡くなる3日前に面会したSTARTメンバーの話が印象的でした。刑事ドラマに出てくるようなアクリル板越しの面会室に車いすに乗ってやってきたウィシュマさん。面会時の習慣にしていた「ハイタッチ」をしようとアクリル板に左手を伸ばしましたが、腕を上げることができずにだらりと垂れてしまいました。その垂れた腕を戻すことができず、右手で膝の上に乗せたそうです。それほどまでに衰弱していたウィシュマさんは、入管に収容されてから、体重は20キロ減少し点滴1本すら打たれることなく亡くなりました。
ウィシュマさん事件では、名古屋入管の局長と次長が訓告処分されたのみで、入管庁は何の処分も受けていません。
ウィシュマさん事件を繰り返さないために「人命よりも送還を優先する方針」から、帰国できない外国人を排除するのではなく救済する「救済方針」へ転換することをSTARTは求めて活動しています。
学習会後総会を行い、これまでの活動をふり返りました。新たに秋野昌弘さんが部長に就任しました。
また、今回の総会・学習会にはウクライナ侵略抗議行動を通して知り合った方やSNSで申込のあった、未会員3名が参加しました。企画の参加から入会へつなげることはできていませんが、今後も多くの青年・学生が参加できるような内容の企画・活動を行っていきたいです。