名護市長選・基地交付金による市民分断が蔓延

3月27日、民主会館で「命どぅ宝」あいちの27回総会が開催されました。冒頭に代表世話人の牧野さんから「沖縄の復帰50年の節目の年」として、1609年の薩摩の琉球侵攻、1879年の明治政府による琉球処分、1945年の沖縄戦とサ・条約による米軍統治、72年の沖縄復帰の4つの視点から、沖縄県民の苦難の歴史が語られました。現在に至っても沖縄県民の意思を無視する日本政府は、米軍と自衛隊のミサイル基地の増強を推し進めており、会の役割は一層重要と指摘しました。

議案の討論の中で、名護市長選支援に行った参加者から、基地容認の現職陣営は、期日前投票40%を目標にして、利益誘導とセットで推し進め、最後まで新基地問題を選挙の争点から隠す戦略だったと報告。市民は新基地を認めないが、投票行動は官邸が推す候補者になびく現実がある。米軍基地交付金による市民分断を打ち破るたたかいが特に重要だと訴えていました。

沖縄へ宿舎を構え現地の市民と一緒に基地阻止の行動をした会員から、基地拡張が広がり阻止行動するゲートが増えたため、要員不足があり本土からの支援が求められているとの報告もありました。また、復帰50年を記念して「月桃」歌碑建立への協力も訴えられ、突然「月桃」の歌の全員合唱が始まるハプニングも起きました。

総会議案が総意で確認されてから、高橋信さんの講演会に入りました。朝鮮・韓国の近代の歴史を始め、日韓関係の現状、韓国の民主化運動と日本の運動の違い等々が語られました。初めて接する講演内容に参加者から、「時間が足りない」の声が発せられました。