市民連続講座 あなたのすぐ側にいる「ガイコクジン」

「あなたのすぐ側にいる『ガイコクジン』」と題した平和連続市民講座が、9月10日、外国人実習生SNS相談室の榑松佐一さん(愛労連元議長)を講師に、民主会館にオンラインを含め約30人が参加して行われました(榑松佐一さんはオンライン講義)。2022年度の「講座」として3回目になる今回は、実習生という名の外国人労働者の実態についての講演です。

監理団体を窓口に、来日した外国人を企業に派遣する実習生制度は、日本国内の高齢化やコロナによる人手不足解消のための、安上がりの労働力の確保の制度となっている面は否めず、低賃金、長時間労働など、苛酷な労働条件で働かされている例が少なくありません。榑松さんは、「私たちの日頃の生活が、こうした実習生の苦痛で保たれている」と告発します。

榑松さんは、実習生を送り出す国の事情にも触れるのです。貧困化の著しいフィリピンでは首都マニラにも貧民街が存在し、世界の英語圏への移住労働が行われています。急激な経済発展の進むベトナムですが、中越戦争後のベビーブーム世代が労働力の中心世代になるも、国内で労働力を包有する力がないという現実も。

受け入れる側の日本でも、雇用する中小企業の7割に労働基準法違反が見られ、非営利団体であるはずの監理団体で脱税が見つかるなど、問題は山積みです。一部屋に6人を詰め込み2段ベッドで家賃3万円の住宅事情、縫製業で1時間500円で働いている例も。これら、愛知、岐阜での出来事です。

「相談室」では、個々の問題で相談に乗るとともに、実習生制度の改善へ「意見書」を出すなどの活動をしています。最後に榑松さんは、「地域住民の1割もいるのに話したことがない『ガイコクジン』。ほんのちょっと勇気を出して、彼らにやさしい言葉をかけてあげてください。戦争を止める力にもなります」と訴えました。