「忘れるものか!」加害の歴史「雪道」上映会 「日本軍慰安婦」として苛酷な人生を耐え抜いた少女の物語

緑区平和委員会では、9月24日(日)大高九条の会・新婦人緑支部と共催で、緑生涯学習センター視聴覚室で「雪道」の上映会を行いました。この映画は日本劇場未公開の名作で、午前・午後の2回の上映会に111人が鑑賞しました。

第二次大戦末期「日本軍慰安婦」として苛酷な運命を耐え抜いた二人の少女の物語。

日本支配下の朝鮮で、裕福な家の娘は日本の勤労挺身隊に選ばれ、貧しい家の娘は何者かに連れ去られて、列車の中で出会い二人は「日本軍慰安婦」として満州に送られた。

時には反発し合いながら、少しづつうちとけあい厳しい生活に慰め合い解り合って行く二人。・当たり前になっている暴力・避妊薬で口内が荒れた少女に食べ物を噛み砕いて与えてくれる友・病気になったからと少女たちの前で射殺する衝撃・慰安所を脱出したものの何とも辛い結末・命からがら逃げ帰った少女は時を経て86歳となり編み物で生計をたて、彼女の前に現れた少女に心を寄せていく。

全体として美しい朝鮮の風景や、布団を作るための綿の栽培などに心が癒やされつつ、日本の加害の歴史をまざまざと見て心が痛み、二度とこんなことがあってはいけない!してはいけない!と、心が苦しくなると同時に決意を新たにする映画でした。

感想文も多く寄せられ、以下に一部紹介します。

○当時のことがよく分かる良い映画でした。従軍慰安婦の問題を勉強したいです。

○改めて怒りを感じ謝罪すべきです。若者に見てほしいです。

○いろいろ本を読んだりしていましたが、映像になるとまた違いますね。

○自分には二人の少女と同じくらいの娘がいます。観ていて胸が詰まる思いです。

〈フラットな会場のためもあり下段にある字幕が見えなかったと意見が多く、早速実行委員会に、字幕は横になどの工夫をと提案しました。〉