2・11愛知県民のつどい まず憲法成立の意味を問え

2/11 労働会館東館ホール

今年の「『建国記念の日』不承認 2・11愛知県民のつどい」では、久保田貢さん(愛知県立大学)が「青年は戦争・社会をどのように考えているのか--わたしたちの運動を広げるために--」と題して講演しました。

久保田さんは大学だけではなく、長野県の新入職員研修などでも憲法や戦争についての講座を持っています。そこで書いてもらったレポートや感想を紹介しながらお話しされました。

「青年たちが書いたものを見ると、日本国憲法成立の意味が理解されていない、つまり、頭の中で戦争と憲法が結びついていないことがわかります。彼らの戦争認識は、原爆や空襲という漠然とした日本の『被害』に限定されています。侵略と植民地支配という『加害』や、自由を奪われて戦争に『加担』させられた国民、戦争に対する『抵抗』、といった部分が欠落しています。

検定教科書でも、日本が東南アジアやオーストラリアにまで侵略戦争をしかけたことは書かれています。しかし、歴史修正主義の蔓延や教育基本法改悪の影響で、学校現場では教育の自由が侵害され、科学的思考が奪われているのです。劣悪な環境にある学校教育を再生させると同時に、地域や職場でも戦争と憲法を体系的に学ぶことが必要です。戦争の歴史を理解することで、ようやく改憲反対の意味がわかるのですから」

そして最後に、「私たちの運動が社会の前進に大きく貢献してきたことに自信を持ち、継続することが重要です」と締めくくりました。