すすむ敵基地攻撃の大軍拡 航空自衛隊小牧基地航空祭の監視行動

3月3日、松下、山本、谷口各県平和委員会理事3名とともに小牧基地航空祭の監視行動に参加しました。ブルーインパルスの飛行が行われた、昨年と比べ観客数は半減し、電車や送迎バスもそれほど混雑はありませんでした。9時からの飛行展示は、C130H輸送機が機体を90度に傾けて急旋回する危険各県平和委員会理事3名とともに小牧基地航空祭の監視行動に参加しました。ブルーインパルスの飛行が行われた、昨年と比べ観客数は半減し、電車や送迎バスもそれほど混雑はありませんでした。9時からの飛行展示は、C130H輸送機が機体を90度に傾けて急旋回する危険な飛行から始まりました。航空法で定める家屋密集地上空の最低安全高度を守っていると言わんばかりに「高度は300メートルです」と会場アナウンスがありましたが、実際はもっと低いところを飛んでいたように感じました。続いて3機から4機の編隊飛行があり、守山区など基地周辺からも次々と目撃情報が寄せられました。KC767空中給油機は、基地上空で後続の輸送機とわずか10メートルほどに接近して空中給油のデモフライトを行い、接触すれば大惨事になるような飛行を繰り返しました。また、岐阜基地所属のF2戦闘機は、私が小牧基地ではこれまで聞いたことのないような爆音で基地上空を駆け抜けていきました。戦闘機が激しく離着陸する米軍や自衛隊基地周辺の住民が「耐えられない」と叫ぶ爆音被害のひどさがほんの少しだけわかったような気がしました。

C2輸送機

広大なスペースには、政府専用機をはじめ、航空自衛隊のほとんどの航空機が展示してありました。特に注目するべきだったのは、C2輸送機の貨物室で、今年はその中に入ることができました。日米共同訓練で16式機動戦闘車を積載して与那国空港に運び、今後スタンドオフミサイルを搭載して空中発射する計画の貨物室はC130輸送機の2回りほど大きく、隊員の座席や壁面の装備なども機能的な作りになっていました。あとから調べてみると、C130Hの貨物室が幅3m、高さ2.7mなのに対し、C2は各4mもあり、積載重量が最大36トンもあることがわかりました。C130HやC2に積み込む空飛ぶ集中治療室と呼ばれる「機動衛生ユニット」には、沖縄・南西諸島で発生した負傷者を関東地方の病院(新築した入間病院)へ空輸する説明パネルが置かれており、台湾有事を想定していることがわかります。また、中学生や若者をターゲットにしたアンケートや自衛官体験コーナーも目を引きました。

巨大なC2輸送機の貨物室①
巨大なC2輸送機の貨物室②
アンケートを書く中学生

売店コーナーにはミリタリーショップが何十とテントを連ね、格納庫内で行われていた物産展では、県内各地の特産品を販売しており賑わっていました。県営名古屋空港のエリアと比べてはるかに広大な小牧基地は、基地強靭化計画で基地司令部の地下移設や格納庫の建設が全国でも優先的に行われる予定です。滑走路を挟んだ三菱重工小牧南工場とともに、戦争になれば真っ先に攻撃されるのが小牧基地なのは間違いありません。戦闘機を見て「カッコいい」と言っている若者に、それらの兵器が「活躍」する時は日本が戦争中で、若者らしい生活と未来が奪われてしまうこと、愛知で製造する殺傷兵器が海外の戦争で人を殺すことに使われるという事実を知らせていきたいと強く思った一日でした。