あいち平和行進成功へ 出発集会に30団体・地域50人
「あいち平和行進」を前に、4月27日、30を超える団体・地域から50人が参加して、「あいち平和行進出発集会」が開かれました。開会のあいさつで金本弘愛友会理事長が、「全国の人が集まって、66年続いている平和行進に感動」と述べて、「来年は被爆80年、被爆者として、はいつくばっても平和行進に参加したい」と決意を語ります。
特別企画では、マーシャル諸島訪問団の一員として参加した名南病院の早川純午医師が、核被害の聞き取りや交流について報告しました。1946年から58年に67回(うちビキニで23回)の核実験で核汚染のために故郷に帰れない島民の実情を訴え、「世界平和維持のためにビキニから移動」と教えられてきた島民には、「核兵器禁止条約への理解がほとんどない」と話します。マーシャル諸島共和国は、いまだ核兵器禁止条約に参加していません。
県原水協の大村義則代表理事は、今年の平和行進の意義を語ります。1947年に「残り7分」で始まった終末時計が「90秒」に。「提起されている『ビキニのたたかいのように』を超える運動が求められる」と強調して、「2025年には何としても日本政府を核兵器禁止条約に参加させよう」と訴えました。
東京―広島コースの全国通し行進者として大村美恵さんが「入市被爆の義父と生まれて3時間で亡くなった子どもの無念とともに歩く決意を述べれば、参加表明9人のうち集会に参加した4人の県内通し行進者は「あいち平和行進」成功への思いを語りました。