平和連続市民講座 抑止論から安心供与へ ― 平和を模索する

2/1 民主会館

2025年度(今期)最後の「平和連続市民講座」が2月1日に開かれ、会場である民主会館27人にオンライン聴講合わせて40人近くが参加しました。「経済から考える戦争と平和――利害の対立と打開の方向」と題して講演を行ったのは名古屋学院大学教授の阿部太郎氏です。

「現代は戦争の時代」とウクライナやガザを取り上げ、「世界的に軍拡へ進む方向」と世界の現状から講演を始めた阿部氏は、国際社会が無政府な場所であることから、それぞれの国が相互依存する形で平和を維持することに努めてきたと述べ、「世界がグローバル化する中で平和になるはずだが」と現状を憂います。そして、「相互依存による利益は必ずしも一致しない」と結論づけるのです。

自国の優位性を保つために、それぞれの国は抑止力の保持へと走ります。阿部氏は、戦争の危険が高まるなど「安全保障の解決にはならない」とその限界を述べ、信頼の醸成などの安心供与で「抑止論からの脱却が必要」と強調するのです。

安全保障のジレンマで軍拡路線に走る日本の現状に対しては、日本の憲法9条こそが相手国に対しての安心供与であり、シグナリング効果やコミットメント効果をあげて、「9条」の可能性を示します。同時に、平和の維持・発展に果たす平和運動の役割と、その可能性についても論じるのです。

「足元での運動を積み重ねることに大きな意味がある」と。