あなたの身近にもある軍需産業

愛知でつくった殺傷兵器が世界の人々の命を奪う
愛知県内の自衛隊基地は、新型兵器の配備や基地強靭化が始まり、海外派兵など戦場に直結する部隊として強化されています。
三菱重工小牧南工場(豊山町) マップ1
F-35A戦闘機

最終組み立て(最終105機をめざし現在約40機生産)
多用途ヘリ、哨戒ヘリ

全国の陸上、航空、海上自衛隊に配備
日英伊開発の次期戦闘機

航空自衛隊(F-2後継) ★海外に輸出開発中
三菱重工小牧北工場(小牧市) マップ2
1 2式地対艦誘導弾能力向上型

沖縄・南西諸島のミサイル基地に2025年度から配備開始。潜水艦、戦闘機発射型も開発中
パトリオッ卜ミサイル

PAC2/PAC3 ★アメリカに輸出
島嶼防衛用高速滑空弾

マッハ5以上で2000kmの射程とする中距離弾道弾
豊和工業(清須市) マップ3
20式5.56mm小銃

国内シェア100
(旭精機工業(尾張旭市) マップ4
5.56mm銃弾

小口径銃弾国内シェア100%
リコー工レメックス(岡崎市) マップ5
砲弾やミサイルの信管

日油(武豊町) マップ6
火薬・爆薬、ミサイルの燃料、ミサイル組み立て
SUBARU(半田市) マップ7
輸送機、哨戒機の中央翼、ヘリのルーフ製造
豊和工業(清須市)
戦闘機やヘリの風防(国内シェア100%)
戦場に直結する愛知の軍事基地
愛知県内の自衛隊基地は、新型兵器の配備や基地強靭化が始まり、海外派兵など戦場に直結する部隊として強化されています。
航空自衛隊
小牧基地(小牧市) マップ8
空中給油輸送機K(-767、K(-130Hと(-130H(1 3機)を配備する「第1輸送航空隊」は海外派兵の拠点です。米軍と一体に合同演習が繰返されています。民間機FDAも就航していますが、航空管制は自衛隊側で行っています。

高蔵寺分屯基地(春日井市) マップ9
航空自衛隊最大の弾薬庫。高蔵寺ニュータウンと隣接し、半地下式弾薬庫が並んでいます。航空自衛隊のすべてのミサイルや弾薬を配備・貯蔵し、戦時には、ここから全国の航空自衛隊ヘ輸送します。
陸上自衛隊
守山駐屯地(名古屋市守山区) マップ10
東海・北陸6県の陸上自衛隊部隊を指揮・管轄する第10師団司令部が置かれています。
第35普通科連隊や特殊武器防護隊(生物・化学・核に対応)、通信隊など約2000人が所属しています。

春日井駐屯地(春日井市) マップ11
食料や水、弾薬や医療、車両の運搬整備など補給を行う後方支援連隊と、陣地の構築や川に橋をかける部隊が所属しています。イラク派兵や南スーダン派兵などにも参加しています。
豊川駐屯地(豊川市) マップ12
榴弾砲や対空ミサイルの部隊が配置されています。
1 6式機動戦闘車を配備する偵察戦闘大隊を2024年に新設。1 6式機動戦闘車
は、高速道路の走行やC-2輸送機による空輸も可能で、戦地への広域移動・急速展開に活用されます。

愛知の空襲 軍需工場がターゲットになった

戦時中、愛知県には軍需工場が集中し、戦闘機エンジンの42%、機体の25%を製造していました。そのため、工場は集中的に爆撃されました。名古屋市内の爆弾投下は日本で、一番多かったとも言われます。
米軍の爆撃機は、兵器工場を最重要攻撃目標として、大型爆弾を投下しました。特に全国の航空機エンジンを製造していた三菱重工名古屋発動機(東区大幸・現ナゴヤドーム周辺)をはじめ、愛知時計電機/愛知航空機(熱田区)、三菱重工名古屋航空機(港区大江)、中島飛行機(半田市)は繰り返し空襲を
受けました。また、豊川海軍工廠、鳥居松工廠(春日井市)などの兵器工場も集中的に攻撃され、多くの人命が奪われました。


戦前からの軍需産業が今もなお
戦前の軍需工場があった場所で、三菱重工などが兵器の製造開発を行っています。
1972年に開設した三菱重工小牧北工場は、国産ミサイルのほとんどとパトリオッ卜など、アメリ力製ミサイルのライセンス生産・輸出を行い、小牧南工場はF-35戦闘機やヘリコプターを組み立てています。
他にもSUBARUや川崎重工、IHIなど航空機関連の企業が愛知・東海地方に集まっており、戦前よりも軍需産業の集中・集積が
進行しています。
兵器部品の設計や製造など、中小企業の下請け化と経済の軍事化が進み、戦争になれば愛知県は再び攻撃のターゲットになります。