「ものづくり愛知」は兵器製造でも日本一
豊和工業(清須市)東証スタンダード
国内唯一の小銃メーカー(ホームページ)新型20式5.56mm 小銃は、15万丁、総額439億円の売り上げを見込む。
迫撃砲などの火器ライセンス生産も行い、大規模な設備投資を実施。
旭精機工業(尾張旭市)名証メイン
小口径銃弾の専門メーカー。5.56mm 弾は国内シェア100%で、銃弾の売り上げ全体の2割以上を占める。昨年の小銃乱射事件で使用された小銃は豊和工業製、実弾は旭精機工業製だった。
日油(武豊町) 東証プライム
各種火薬・爆薬の製造する総合火薬メーカー。12式地対空誘導弾(能力向上型)の最終組み立ても行う。
リコーエレメックス(岡崎市)
コピー機のリコーの完全子会社。誘導弾やミサイルの信管を製造
SUBARU 航空宇宙カンパニー
・半田工場
C-2輸送機、P-1哨戒機、各級航空機の中翼
・半田西工場(輸送機工業)
UH-2ヘリのルーフ製造
三菱自動車岡崎製作所
1/2tトラック(ミリタリーパジェロ)製造
トヨタ
製造は日野自動車 高機動車、1 1/2 トラックを納入
フジワラ春日井工場
戦闘機の風防ガラス 戦闘機やヘリの風防ガラス、艦船の熱戦ガラス
日本製鉄
潜水艦の高圧気蓄器
東レ名古屋事業所
炭素繊維複合材料
日本一の兵器製造会社 三菱重工業
三菱重工は関東から西のエリアで陸海空自衛隊用の兵器を製造しています。そのうち、戦闘機やヘリコプター、ミサイル、飛行ドローンなどの飛翔体(三菱重工は飛昇体と呼称)は、すべて愛知県でつくられています。弾道ミサイルに転用できると言われるロケットの開発製造も飛島工場で行い、種子島で組み立てた後、打ち上げられています。
名古屋航空宇宙システム製作所
小牧南工場(豊山町)
F-35A最終組立、戦闘機・ヘリ改修整備
航空機の飛行試験
大江工場(港区)
設計・研究部門、戦闘機の開発
航空・宇宙の部品製作
飛島工場(飛島村)
H-3ロケットの開発・製造
航空機の部分構造組立
名古屋誘導推進システム製作所
小牧北工場(小牧市)
パトリオット(PAC2/PAC3)製造
12式地対艦誘導弾能力向上型
各種ミサイル製造開発
三菱重工航空エンジン(北工場内)
旅客機用エンジン、自衛隊訓練用標的機
主要兵器を2社で独占 三菱重工と川崎重工
小牧基地に隣接した三菱重工小牧南工場が戦闘機やヘリコプターを製造しているのと同じように、岐阜基地隣には川崎重工があり、輸送機や哨戒機など様々な兵器を製造しています。川崎重工は岐阜県各務原市にありますが、愛知県とは木曽川を挟んだすぐ対岸です。この2大メーカーが殺傷兵器の開発・製造を競い合っています。
自衛隊向けの航空機、ミサイルのメーカー
▶ 戦闘機・航空機
三菱重工、川崎重工、新明和工業(飛行艇)
▶ ミサイル
三菱重工、川崎重工、三菱電機(鎌倉市)、東芝
長距離ミサイルは 三菱重工、川崎重工のみ
▶ ヘリコプター
三菱重工、川崎重工、SUBARU(宇都宮市)
▶ 航空機エンジン
IHI(東京都瑞穂町他)、三菱重工、川崎重工
下請けや部品工場、生産分担はありますが、最終組み
立てや飛行試験まで行えるのは数社です。
◆川崎重工が製造
島嶼防衛用「新対艦誘導弾」の研究
最大射程は2,500 キロ 亜音速
「C-2 輸送機用誘導弾等発射システムの開発に係るデータ取得の検討」 川崎重工が受注 2023 年4月
防衛事業の売り上げが2030 年度には、5,000 億円から7,000 億円に達する 川崎重工航空宇宙システムカンパニー 下川広佳専務執行役員
◆三菱重工が製造
12式地対艦誘導弾(能力向上型)量産・開発を受注 3,781億円
・能力向上型・量産事業 1,734 億円 2023年6月
・能力向上型・開発事業 269 億円
・高速滑空弾の量産 1,194 億円
・潜水艦発射型誘導弾開発 584 億円
F-35A最終組み立て継続・F-35整備拠点、SH60J ヘリ等製造
F-35A能力向上改修(JSM 搭載)
F-15能力向上改修(JASSM 搭載) 合計485 億円
F-2能力向上改修(12 式地対艦誘導弾能力向上型搭載)
2023 年の売り上げ5,000 億円から、2024~2026 年には2倍以上の年間1 兆円の事業規模に到達する。三菱重工業株式会社 防衛・宇宙セグメント 2023 年11 月
2023 年度の受注額は、すでに1 兆950 億に達している