名古屋港軍事利用反対!軍人勅諭は戦前の遺物
~管理組合と自衛隊に申し入れ~
8月2日から5日に自衛艦「あきづき」が名古屋港ガーデン埠頭に入港することについて、7月31日県平和委員会は、平和と憲法を守る港区連絡会、安保破棄県実行委員会と共同し、名古屋港管理組合と自衛隊愛知地方協力本部に中止を求め、申し入れを行いました。管理組合では港営課久野次長が「船舶の入港を不平等に扱うことができない」と港湾法の拡大解釈をしたこれまでの態度に終始しました。
自衛官募集については、私たちの要請に応え「目的外使用に当たるので行わないよう求めている」「埠頭だけでなく、艦船の中も同様です」など答えました。この間、自衛隊の基地祭において武器を市民に触れさせることについて「銃刀法」「ジュネーブ条約」「子どもの権利条約」に違反すると、告発し、改善された経験も紹介し「子どもたちに、武器などを触れさせることは間違ってもあってはならない」との要請に対し「その通りです」と答えました。
自衛隊愛知地方協力本部では、受付で座る場所もないこと、質問したことに返答できないことなどについて憲法で保障する請願権をきちんと踏まえるべきだと厳しく指摘しつつ、入港中止を訴えました。
~展示していた軍人勅諭を撤去させた~
自衛隊愛知地方協力本部玄関には、自衛隊の艦船、航空機の模型とともに「軍人勅諭」がガラスケース内に展示、内容を拡大した写真がケースの上に置いてありました。担当官は「軍人勅諭」が寄贈物だと話していました。「公の機関にどうして展示してあるのか」「展示は誰が決めたのか」「展示する基準はなんだったのか」などの質問には答はありませんでした。後日、自衛隊より「撤去しました」と連絡がありました。戦前の軍隊を象徴する「軍人勅諭」を堂々と展示する自衛隊の危うさとともに、憲法に基づいた取り組みの重要性をあらためて実感するものとなりました。 (矢野)