米軍イージス艦ヒギンズの名古屋港入港に抗議

9月4日、米軍艦船の名古屋港入港への急遽の発表に伴い、愛知県平和委員会、安保破棄実行委員会、平和と憲法を守る愛知の会と非核名古屋港の会は、抗議行動とともに名古屋港管理組合や米国領事館に要請を行いました。
当日午前10時、名古屋港弥富埠頭に現れたイージス艦「ヒギンズ」は、五洋海運のタグボートによってゆっくりと接岸しました。抗議に集まった45人は「ヒギンスは米国に帰れ」「平和な名古屋港に軍艦はいらない」「核兵器の持ち込みは許さないぞ」「憲法9条を守れ」などとコールしました。

抗議行動 9/4 名古屋港

抗議行動 9/4 名古屋港

その後、各団体代表16人が名古屋港管理組合に要請しました。港営部長は「港湾法にもとづき入港する船舶の差別はできない」「核積載の有無について、2009年の際に外務省へ問い合わせたので、それ以降行っていない」「入港発表を24時間前とするアメリカの要請に応じたい」などと答えました。それに対して参加者は、同じ港湾法による神戸港や小樽港、お隣の四日市港では、非核証明の提出を求めたり、1週間前に報道発表するなど、できることを行っている。その努力を名港管理組合も行って欲しい旨要請しました。
さらに、米国領事館では、要請文を手渡すことを拒否されるというとんでもない対応でした。
意見の違いがあったとしても、日本の民間港に入港するのであれば、当該国民の要請に応えるのは当然ではないでしょうか?要請参加者は、国際センター前で抗議のアピールを行いました。(矢野)

今回の入港で明らかになったこと

・「ヒギンズ」はイラク戦争で2003年にミサイル攻撃をした。
・管理組合は、09年まで核持ち込みについて、外務省に問い合わせをしていたが現在は行っていない。
・入港発表を24時間前とすることに法的根拠がないことが判明。