憲法施行67周年記念 市民のつどい ~社会の「つながり」を大切に~

5月3日、今年で50回目を迎える「憲法施行記念市民のつどい」(愛知憲法会議主催)が開かれました。

市民のつどい 5/3 名古屋市公会堂

市民のつどい 5/3 名古屋市公会堂

今回は、小熊英二慶應義塾大学教授を招いて、大内裕和氏(中京大学教授)、藤原はづきさん(コミュニティデザイナー)とでトークをくり広げました。会場の名古屋市公会堂には2300人の市民が参加しました。

大内、藤原両氏の発言を受けて小熊教授が話をするという形で進められたトークでは、「なぜ、若者は憲法集会に参加しないのか」との問いかけから、若い人たちに広がる貧困について考えます。小熊教授は、社会がバラバラにされている上に、相談にのったり援助したりする労組や学園、地域の機能が落ちており、そのカバーに勤めなければならない議員も応えられていないと述べました。憲法25条の立場からも、労組が2000万人非正規労働者の組織化を進める必要性を指摘します。「つながり」のないことが大きな問題と、「つながることで悩み考えがよく分かるもの、いかにつながるかが大切」と強調しました。

閉会のあいさつに立った本秀紀愛知憲法会議事務局長(名古屋大学教授)は、集団的自衛権について「自衛権とは名ばかりの他衛権」と述べ、国会の多数を頼みに暴走を続ける安倍政権に「多数決でも侵してはならないものがある」と批判しました。東京五輪決定の際に話題になった「お・も・て・な・し」をもじって、「ロ・ク・デ・ナ・シ」と会場を笑わせました。