今、高江が熱い レポート(下)
◆高江の諸問題は国際的な舞台でも議論となっている。
①8月13日米退役軍人平和会の全国大会は「高江米軍ヘリパッド建設工事再開を非難し、これに反対する決議」を満場一致で可決した。
また「米軍普天間基地の閉鎖。辺野古への米軍新基地建設断念。オスプレイの沖縄からの撤退を求める県民を支持する決議」も可決した。
ヘリパッドについて決議は、高江や辺野古の建設に反対する伊波氏の参議院選挙で勝利直後に工事が再開され工事に抗議する住民を全国から動員された機動隊が排除したことを指摘。
沖縄県民への露骨で差別的な扱いに米軍が加担していることに、元米国軍人として恥ずかしさと憤りを覚える。
と述べている。
同決議は米政府が日本政府に反民主主義・差別的な行為に関与しないと伝えることや、高江の工事断念を強く求めている。
ダグラス・スミス支部長は同大会参加者が沖縄をすごく応援している。支援の輪が広がっていることを実感した。
と語り、今後も支援をしていく意欲を示した。
②FOE JAPAN(地球規模での環境問題に取り組む国際環境NGO)が発した、「生物多様性の宝庫、やんばるの森と住民の生活を守るための行動!高江ヘリパッド建設中止を!」との緊急声明には8月3日までに37カ国から155団体、5681人が賛同している。
との報告を受けました。
③ニューヨーク国連本部7月22日。
国連人権理事会の理事国選挙をめぐる公開討論会で理事会に立候補する日本政府に対し、国際人権団体が高江でのヘリパッド建設工事に抗議する市民への対応を問いただした。
国際的な場で先進国が人権意識についてただされる異例の事態となっている。
◆今高江に思いを寄せ、高江に集まり安倍政治の暴挙にNOを!
昔見た黒澤明監督「七人の侍」を思い出した。盗賊の来襲に備える住民と雇われ野武士。
ここ高江では機動隊によるN1裏テントを十分な備えで撤去を待つ。
この繰り広げられる状況・構図は「七人の侍」に重なって見える。
4百年前と同様なことが今行われようとしている。不思議な感覚だ。
基地を作り訓練し戦争へと進めるという国策を国民は求めていない。どこかずれてしまっている。
しかし北朝鮮のミサイル、中国の海洋進出・経済的な生活不安など「不安・弱み」を巧みにあおる世論に操られて軍事基地化は進められているように思う。
大手マスコミは報道を控え、沖縄・高江の実態が伝わらない・伝えない仕組みがあるように思う。
しかし、今「恐れ・怯える」からインターネットでの呼びかけに応じ全国から1000人越えで集まっている
また世界も注目し、正義・人権・自然を守れ・民主主義を守れの声は高まっている。
諦めず自分の不安・弱みともたたかおう。
高江の森を 守り抜くために 力を合わせよう スクラム固めよう 今こそ立ち上がろう 今こそ奮い立とう。(終)