非核・平和の願いを実現する要請行動(続)

●軍事産業支援を行うな!
航空宇宙産業クラスター特区問題では、F35戦闘機などを生産する三菱重工などの軍事産業支援をしないよう求めました。
この間、三菱重工が生産したボーイング767すべてが、米国で軍事に活用されている問題について質問すると、「ボーイング767の補助実績はありません」との回答でした。
この間の、クラスター特区の補助実績(愛知県)は、補助金・助成措置82制度、航空宇宙関連については67件11億円でした。
県営空港の騒音苦情については、指定管理者に寄せられた苦情も含め142件(自衛隊20件、不明80件)でした。
事故トラブルについては、2015年11月に三菱重工のF2支援戦闘機が電気系統の不具合によって緊急着陸していることが、あらたに明らかになりました。

●米軍機など「利用の制限がされるものでない」と背を向ける
地元自治体なども反対をする、県営空港の米軍機の利用について「原則として空港の使用目的により、利用が制限されるものではありません」として、反対の立場を示しません。
さらに5月サミット時にオスプレイ5機などが県営空港を利用した問題については、マスコミなどが報道している最中、愛知県は情報を県民に周知しませんでした。
この問題については、「県民の皆様に情報提供していくということはあってしかるべきだと思います」(大村県知事・記者会見コメント)とする発言の方向で対処したい、との回答がありました。
この間の県営空港の米軍機利用は、2015年1月~12月までで24回(14年13回、13年13回、12年20回)でした。

以上、例年に比べても後退している点もありましたが、平和行政についてはいくつかの前進面もあり、この点では行政と大いに力を合わせて前進させていくことが必要となっています。
また愛知県については、要求を聞く姿勢に変化がありさらなる働きかけが重要となっていることを実感する要請行動でした。