高蔵寺弾薬庫で戦闘訓練 ~空砲訓練にニュータウンが騒然~
10月26日、一片のお知らせが高蔵寺弾薬庫基地司令から弾薬庫周辺の住民に発しられました。
文面には「11月10日、基地内で空砲を使用した警備訓練を実施するので破裂音にご理解を賜りたい」と記述されていました。
お知らせを読んだ住民のKさんは、驚いて春日井市平和委員会に連絡があり、ただちに行動を開始し、県平和委員会に連絡するとともに住民の声も集め、基地に対して「中止の申し入れ」をすることになりました。
11月9日、急を聞き駆けつけた住民や民主団体の仲間12名が、基地に面会を求め要望書を提出しました。
基地側は要請者全員を応接室に通して、岡田総務課長と谷畑課員が対応し、要請団から「銃を使った訓練の目的」「破裂音の大きさ」「訓練の場所」「銃の種類」「通達の発信元」など約40分間にわたって問いたただすもあいまいな答えばかりでした。
交渉は最後に「空砲中止」を高橋県理事長から再度申し入れ終了しました。
なお「空砲中止」の申し入れ要請は日本共産党からも行われ、これらの内容は中日新聞に報道されました。
11月10日の空砲訓練当日は、住民を中心に7名が監視活動を実施。弾薬庫基地内から破裂音8発を確認するも大きさや位置を明確に把握することはできませんでした。
しかし4発ほどは身体に感じるほどの大きさであったとの証言を得ることができました。
春日井市平和委員会は、今回の問題を戦争法策動の一環としてとらえ、11月16日に春日井市と懇談会を持ち事実調査と今後の対応を話し合いました。