東南海地震犠牲者を追悼する集い 過ちを繰り返さぬよう憲法を全力で守る
12月7日(金)県平和委員会は、医療法人名南会、国民救援会名古屋南支部とともに2018年東南海地震犠牲者追悼式を開催しました。名南ふれあい病院の敷地内にある追悼記念碑前で行われ、約30人が参加しました。この追悼する集いは、1944年12月7日に起きた東南海地震によって三菱重工名古屋航空製作所で戦闘機を製造していた関係者約60名と韓国から強制連行され、日本で働かされていた韓国人6人の多くの方が犠牲となった問題について開催しているものです。
工場跡地であった日清紡に1988年追悼碑を建立してから30年、めいなんふれあい病院に移設して6年が経過しました。今年の集いには、ご遺族をはじめ、立憲民主党、日本共産党、社民党、韓国民団愛知県本部、朝鮮総連愛知県本部から参加がありました。
村松さんは、「犠牲者はたんなる地震・震災の犠牲者ではありません。戦争の犠牲者です」と戦闘機生産のため、工場の多くの柱を取り払い、そのため地震にもろくなっていたことを語りました。そして「過ちを繰り返さぬよう憲法を全力で守る」と決意を語りました。
閉会のあいさつで高橋理事長は、強制労働などを行った三菱重工に対して慰謝料を命じた韓国大法院の判決に触れ、韓国での報告集会に原告は高齢のため舞台に上がることができなかったことを話します。「これほどまで放置してきたのはいったい誰なんだ!政府と三菱が放置してきたからではないのか」と訴えます。三菱重工との話し合いの窓口として働きかける高橋理事長は、「大変厳しい状況ですが、三菱も対話の窓口を閉ざしていない。早急に解決を図るため全力を挙げたい」と結びました。
地震が起きた13時36分に黙祷をし、参加者全員が記念碑に献花をしました。