コロナ禍を知恵と工夫で平和行進

5/31 豊橋・桜丘高校内

今年の平和行進は新型コロナの影響で、まさに様変わりです。密接、密集を避けるということで、隊列を組んでの平和行進ができなくなりました。それでも、県内各地で知恵と工夫を凝らしての平和行進が展開されました。 

5月31日、そぼ降る雨の中で迎えた、静岡・湖西市西部公民館前広場での国民平和大行進のリレー横断幕の引き継ぎ。思っていた以上の人の参加で、歩かない「あいち平和行進」が始まったのです。 

「原爆の火」を灯し続ける豊橋・桜丘高校では、規模を縮小しながらも教職員組合や生徒会の代表らによって、校内会議室で歓迎会が催されました。

「あいち平和行進」には桜丘高校の存在は外せません。歓迎会では教組委員長が「平和の尊さをつないでいく大切さ」を説けば、生徒会長は「笑える日常」を平和の定義と位置付けます。 当初の予定では「名古屋市内集中行進」であった6月7日、スタンディングをはじめ「おさんぽ平和行進」や「おうちで平和行進」など、多様な平和行進が名古屋市内各地で展開されました。 基幹コースの中村公園では、新婦人の人たちを中心に豊国神社から赤鳥居のある交差点まで「おさんぽ平和行進」。赤鳥居下ですでにスタンディングを行っていた各団体の人たちと合流。参加者は50人にも膨れました。

午後には栄・三越ライオン像前に集結、各団体の代表らが「核兵器廃絶」「軍事費削ってコロナ対策に回せ!」と訴えます。平和行進名物となった清須乙女座も登場して、チンドンでにぎやかに平和をアピールしました。この光景に、栄を行き交う人々も思わずスマホで撮影していきます。 

県平和委員会としては、「核兵器禁止条約にYESの政府を」の自前の横断幕とともに、役員らが手分けして各コースのとりくみに参加、平和委員会独自の活動を展開しました。

各地域の会員の協力を得て、仲間づくりにも果敢にとりくんでいます。昨年の勢いには負けるものの会員4名、「平和新聞」7部となっています。

被爆者堀さんと  守山区

6/5 陸自10師団司令部前

この状況の中でしたが、「横断幕ぐらいは持って歩きたい」との意見がでて、5か所でスタンディングをしながら横断幕の到着を待ち、次のポイントまで、そこの責任者二人があいち共同連絡会の横断幕を、国民平和大行進の横断幕は、実行委員会でつなげることにしました。また、今年5月に亡くなった愛友会副理事長で守山在住の堀三郎さんと一緒に歩きたいと、奥様から写真をお借りして首にかけて歩きました。 

大森東島公園では、2時から、ペナントを付けたり、年金者組合の方々が折った2000羽近い折り鶴と、別の人から頂いた2000羽の折り鶴を紹介し平和行進が出発。二枚の横断幕と折り鶴を掲げて歩きました。いつもの行進の時のように「こんにちは平和行進です」と道行く人に声をかけると、笑顔で応えてくれました。

各ポイント10人くらいのスタンディングでしたが、小幡駅では40人以上の人でした。募金も訴え、守山区では17870円が集まりました。動員をしたわけでもないのにコロナ禍の下でも、何処かで平和行進に参加したいと思ってくれる気持ちがうれしい。スタンディングだけでは物足りなくて小幡駅と瓢箪山では、県の協力も得て平和委員会で勝手にハンドマイク宣伝をしました。

最後は自衛隊への要請行動。コロナ禍での、不要不急の訓練や自衛隊の創立記念式典の行事の中止などを要望しました。