“悲しみを繰り返さぬよう ここに真実を刻む”東南海地震犠牲者追悼式

12/7 名南ふれあい病院

12月7日(月)、2021年東南海地震犠牲者追悼式を開催し、管理団体として、医療法人名南会、国民救援会名古屋南支部とともに主催し、30人が参加しました。雨の中でしたが、遺族の八木さん、記念碑の銘盤を刻印したご子息である北条さん、県立大学の学生もかけつけました。代表あいさつをおこなった、名南会副理事長の早川さんは、「記念碑建立から33年経過したいま、その意義を私なりに考えました」と切り出し、①東南海地震の記念碑は名古屋市内では唯一。東南海地震で倒壊した三菱軍事工場で、朝鮮女子勤労挺身隊6人が亡くなったという事実を伝えること。②それを建てたのが行政ではなく、市民が建てた。③「悲しみを繰り返さぬよう ここに真実を刻む」という記念碑のメッセージを次の世代に引き継いでいくという3つの意義を語りました。

名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会事務局総務の小出さんは、2つの点を強調しました。一つは、『悲しみ』が77年前の悲劇に止まらず、癒やされないまま、償われないまま、今日『恨ハン』を抱えている。二つは、『真実』について。真実が、その記録が失われたことをもって、真実が隠され、消されることがあるのです。「私たちは、悲しみが繰り返されぬよう、被害者が一刻も早く癒やされ、償われるよう、活動を強めましょう」とあいさつしました。
立憲民主党、日本共産党、社民党からあいさつ・メッセージが寄せられました。

最後に地震が起きた時間に黙祷し、参加者全員が献花しました。閉会のあいさつで名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会共同代表の高橋さんは「除幕から33年初めての飴。癒されることのない犠牲者の涙」『もう私たちには後がない』との原告の言葉を紹介し、国・三菱が謝罪も補償もしない態度を改めさせる決意を語りました。