名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟支援する会学習討論会 ~過去に目を閉ざすものは未来を語りえない~

「日韓請求権協定で解決済論」の壁を超えて、三菱朝鮮女子勤労挺身隊の強制連行・賃金不払労働という人権侵害に対する謝罪と補償を求める闘いの前進をめざす学習討論会が開催された。

学習討論会 2/13 民主会館

学習討論会 2/13 民主会館

既に日本の裁判所は被害事実を全面的に認め判決で被告企業に強制しかねる面があるとしても自主解決が望ましいと促し、韓国での裁判は被告企業に賠償を命じている。
日韓請求権協定をめぐる論議で見解が分かれる場合でも原告個人の請求の妥当性を認めた点では一致している。

日本政府と戦前の権力構成に関わっていた関係大企業は、ポツダム宣言受諾で戦後は民主主義と平和・人権を重んずる国になるという国際公約の立場で、速やかに政治解決を図るべきである。

日本と同じく近隣他国民、他民族に対する迫害を広げた戦時の同盟国ドイツではワイツゼッカー大統領の「過去に目を閉ざすものは未来を語りえない」との言にあるがごとく政府、関係企業一体で被害国民に対する謝罪と償いを実施し友好関係を回復した。
わが国でも、被告企業は政権の意向と関わりが避けられず、村山談話を素直には認めず日本の戦争責任に正面から向き合わない異常な歴史認識の安倍普三氏の政権下では、到底解決は望めないとして「安倍政権打倒」の声が多くの会場発言で示された。他国民他民族の人権を踏みにじる政府は自国民の自由も奪うという歴史の教訓が、わが国で再び繰り返されてはならない事態に直面していることも重なっている。

名古屋の支援する会は共通の課題をもつ他の戦後補償運動との連帯も広げ金曜行動を中心に企業責任の追及と更なる世論の喚起に努めている。運動の政治的広がりを強め解決を求める活動は、北東アジア諸国の新たな友好関係樹立への展望にも貢献するであろう。