天白区平和委員会講演会に126人 ~軍事力より強い憲法9条の力~

3月28日、天白区平和委員会は名城大学で泥憲和さんを招いて「憲法9条の平和力と集団的自衛権」のテーマでの講演会を開き、会としては初めて三桁を超える126人が参加しました。

泥氏は陸上自衛隊員として活動した体験をもとに次のように語りました。

講演する泥氏 3/28 名城大学

講演する泥氏 3/28 名城大学

「自衛隊の国を守る『専守防衛』の仕事は、日々の厳しい訓練を通して隊員には揺るぎない任務として叩き込まれている。自衛隊の組織とはそういうものだ。ところが安倍政権が狙う『集団的自衛権』の行使は自衛隊を変質させる。これには元高級幹部すら反対している」
「平和を実現するのに軍事力よりももっと強い力を持っているのは、憲法9条だ。武器を持たない日本のJICAは、フィリピン・ミンダナオ島で子どもたちの学校教育や戦闘のない安定した暮らしを願う住民の要求を聞いて、学校建設や農業技術の普及に力を尽くした。その結果、モロ民族解放戦線と政府軍の長年の戦争を終わらせるのに成功した」。

最後に泥氏は、中国艦船のレーダー照射事件の真相や中国戦闘機の「異常接近」報道のまやかしにも触れ、「しっかり情報を見極めて“偽りの危機”にごまかされないようにしよう」と述べ、「いま若者たちが立ち上がりつつある。僕は彼らに期待している」と語りました。

その後、参加者からは集団的自衛権や自衛隊のあり方など多数の質問が出され、泥氏は丁寧に答えました。