小牧基地と県へ申し入れ ブルーインパルス展示飛行は中止を
愛知県平和委員会と安保破棄愛知県実行委員会は2月17日、ブルーインパルスのアクロバット飛行(展示飛行)について、航空自衛隊小牧基地と県営名古屋空港を管理する愛知県へ中止を求め申し入れを行いました。参加者は、安保破棄県実行委員会、尾中労連、県平和委員会、地元春日井市、小牧市と豊山町の議員・住民など10人でした。
申し入れを通じて小牧基地は、3月13日に予定されている小牧基地オープンベースにおいてブルーインパルス展示飛行を行うとして、空港周辺の2市1町に加え、清須市、北名古屋市の首長・議長への直接面談を行っていることを明らかにしました。その中で春日井市長が面会を拒否しているとのことでした。
小牧基地の担当官は、「展示飛行は安全に行う」などと展示飛行を行う姿勢を示しました。要請団からは、基地司令は「周辺住民の理解と支援は基地運営の基盤」としているのに、昨年の展示飛行強行で地元住民は怒っていることについてどう考えるのか?と問いただすと「基地司令がどう考えているか、承知していない」という不誠実な回答しか得られませんでした。
基地の申し入れでは、小牧基地所属のC130Hが油圧の油漏れにより、4分間の滑走路閉鎖が発生したことについても申し入れを行いました。原因の究明を含む地元住民への説明の必要性を強調しましたが、関係自対への連絡し、部品を交換したことで、訓練を再開したとのことでした。住民に安心・安全の立場に立った運営は行われていないことは明らかです。
物申さぬ愛知県の態度
小牧基地の申し入れに先立ち、愛知県知事に対して展示飛行中止を航空自衛隊小牧基地へ申し入れするよう要請しました。
愛知県は、この件に関して「地元の意向を尊重する」との立場です。この立場が変わらないのであれば、2市1町が明確に反対していることを尊重し、県知事として反対するべきだと要請しました。これに対し県は、「空港管理者として、許可・不許可を言えない」との回答。「住民の安心・安全を守るという立場で声をあげるべき」と要請しました。