「若者100人に聞く!憲法アンケート」青年学生部が実施
平和委員会青年・学生部は「若者100人に聞く!憲法アンケート」を憲法記念日の5月3日、名古屋駅ナナちゃん人形前にて、街ゆく若者に憲法をはじめとする意識調査を行いました。今年で21回目となり11~40歳の106人から回答を得て、平均年齢は19歳でした。また、3年前から青年委員会より全国開催をよびかけ、今年は北海道、東京、神奈川、愛知、滋賀、京都、大阪、岡山の8か所で実施されました。
Q1の改憲について例年通り「わからない」がほぼ半数を占めていました。改憲賛成意見としては「時代に即して変えるべきところがあるはず」「9条を変えるべき」がありました。一方、反対意見として「今のままで問題ない」「特に不便がない」という意見が多くありました。また、2013年までは改憲賛否が拮抗していましたが2014年以降は改憲反対が賛成を上回りました。今年は改憲反対が賛成の約3倍で、若者の中で改憲をする理由がないこと示されたと考えます。
Q2の憲法9条に関しても改憲反対が賛成を大きく上回りました。理由としては「戦争を終えた後に作られた憲法なので、その時の気持ちを忘れないため」「9条を変えると国全体が戦争に向かう危険性があると考える」などの意見がありました。日本の若者の中に「戦争はよくない」「9条=平和」というイメージが浸透しており、9条改憲は戦争につながると感じる人が多いのではないかと考えます。変えるべきの意見としては
「敗戦国でいてはならない、先進国家にならなければ」「国を守るために戦ってもいいと思う」などがありました。
Q3の9条第2項については、改憲賛成意見として「自衛隊も戦力だと思うので、そこを付け加えた方がいいと思う」「自国を守れない」「対話では何も進まない」などがありました。反対意見として「戦力を保持は戦争につながるから」「自衛隊で十分」などの意見が多く、その他にも「憲法解釈で軍事力を持つことができる」などの意見もありました。
結果より、一昨年の集団的自衛権の閣議決定や昨年の安全保障関連法の成立により「日本が戦争に参加する」という危機感を持つ若者が増え、再び日本が戦争に向かうかどうかの岐路に立っていると感じていると読み取れます。今後、示されたような若者の声を社会に広げていきたいと思います。