12・8不戦のつどい 戦前の過ちをくり返してはならない
アジア・太平洋戦争の開戦から78年となった12月8日、「二度と戦争を起こさせない」の決意を込めて「2019年12・8不戦のつどいが愛知県教育会館に80人の参加で行われました。講師は『東京新聞』論説委員の五味洋治氏、特別発言として市民メディア「オーマイニュース」市民記者のイ・ドゥヒさんの講演です。
五味氏は「日韓対立の背景と日本のマスメディア」と題し、徴用工・慰安婦問題での日本政府・メディアの対応について語りました。韓国大法院の「徴用工」裁判判決に日本政府が「すでに解決済み」としている点に、「企業側の責任は残っているのでは」と反論、ドイツでは企業が賠償金を支払い、政府は謝罪していると指摘します。
日韓問題で政府の言い分を丸飲み、タレ流しているマスメディアの責任にも触れました。「戦前の過ちをくり返すな」との半藤一利氏(作家)の言葉を引き合いに出して、「物事を批判的に捉えることの必要」を強調します。
イ・ドゥヒさんは、市民メディアが韓国の民主化に果たした役割をあげて、9万人の市民記者と双方向性・機動力に支えられた「オーマイニュース」の活動を紹介しました。彼の「自分の声の代弁者は自分しかない」の言葉がいい。