地域平和委員会訪問記 地域は宝の山であり、掘り起こしに出向かねば!
県平和委員会では、3月20日、21日に地域組織の活性化をめざして、日本平和委員会の岩月事務局次長の応援を得て、岡崎市、豊橋市、豊田市、春日井市、守山区、瑞穂区の地域平和委員会の役員と懇談しました。
どこでも憲法改悪阻止や諸運動は、活発に行われ、平和委員会のメンバーが活躍している一方、平和委員会の運営が弱まるなど、弱点がありました。
平和委員会としてどんな役割を果たす必要があるのか、どのようにすればよいのかを出し合い、今後につながる話し合いをしてきました。
全国的課題として、①核兵器禁止条約について日本政府に署名と国会批准を求める「ヒバクシャ国際署名」推進、②辺野古新基地建設反対のオール沖縄のたたかいに連帯する活動、③愛知県の主要な課題として三菱重工小牧南工場がF35ステルス戦闘機の整備拠点になる問題へのとりくみを提起・懇談しました。
岡崎市
岡崎市平和委員会では、7月19日市民慰霊祭・刻名板除幕式、7月28日~8月4日空襲記録する会展示会は5年ごとの当たり年であり、課題が山積し、個人の過重負担になっています。一方で、真宗大谷派の寺院での、平和の鐘突きや、ヒバクシャ署名のとりくみなど、幅広い共同がすすんでいることが紹介されました。これらのとりくみに参加している人に平和員会への協力を訴えることを県組織が応援することになりました。
豊橋市
豊橋市は準備会となっており、当面の課題は再建することにあります。安保法制反対の第2土曜日駅前宣伝、19集会デモ、6月19日の灯篭流し、8・15の行進、9条の会学習会などにとりくんでいます。
準備会の中心メンバーは、建築物・史実の知識を活かして、若者むけ東三河地域の戦跡フィールドワークの説明員をしています。
また、毎年10月には、豊橋まつりの関連イベントとして同日実施されている「豊橋市民展」にはパネルを出店。それに向けた会議を開き、同時に学習していくことが確認されました。
豊田市
豊田市は、4月29日に平和ツアーが企画されており、その結果を秋の戦争展に反映するとしています。
沖縄連帯の活動では沖縄県人会が県内の中心的役割を果たしています。平和委員会として独自に「自衛隊問題の学習会」や「沖縄問題の学習会」にとりくもうと話し合いました。
春日井市
春日井平和委員会は、小牧平和県民集会と高蔵寺マラソン、ヒバクシャ国際署名のとりくみに力点を置いて活動しています。
定期的に役員会を開いていますが、役員の高齢化から存続の危機に面しており、予定している5月の総会に向け、役員体制強化の方向が確認できました。
瑞穂区
瑞穂区は、8月に親子夏まつりが行われていますが、コロナ問題で今年は不明。4区の会での活動にも参加しています。瑞穂区は、基地がなく高校や大学が多数あることから、教科書問題を柱に据えた活動を推進することは重要。6月下旬から教科書展示会があり、とりくみの必要があります。
そのため、しばらく休止していた役員会の日程を決めることができました。懇談に参加した読者が1人入会してくれました。
守山区
守山区平和委員会では、多くの人に参加してもらい活発に意見が出ました。守山駐屯地(第10師団司令部)がある地域です。基地は職場体験を受け入れています。役員が基地調査をしており、本も共著で出版しています。基地の実態を市民に知らせることが重要。沖縄のとりくみも年1回実施。5月23・24日の防大いじめ問題の学習会はいずれかでとりくみます。「平和委員会の見える化」をしていこうと確認できました。
県平和委員会として地域組織との連絡を密にする必要があり、地域に出向くことの重要性を痛感しました。