高江訴訟控訴審 新たなたたかいが始まった
原告の請求をことごとく棄却した名古屋地裁判決から8か月、11月18日に「高江への愛知県警機動隊派遣違法訴訟」の控訴審が、名古屋高裁で開かれました。
「国民は『暗闇を照らす的確な憲法判断』を司法に期待している」――読み上げられた控訴審理由書は、一審で「具体的権利でない」とされた平和的生存権・抵抗権について反論、「これまでの判例や学説の知見を検討することなく怠慢」と断罪。県警本部長による機動隊派遣に対しては「丸投げ的なずさんな規定ぶり」と批判、抗議住民への差別発言や逮捕・拘束など警察権力行使の範囲の逸脱も指弾しました。
控訴人として口頭陳述を行った秋山富美夫さんは、本土政府がいかに沖縄県に辛酸を強いてきたか、それに対する現在の沖縄のたたかいの歴史的必然性、正当性を語っています。閉廷後の報告集会で控訴人の一人が語った言葉、「日本の未来、沖縄の未来、世界の平和に関わるたたかいを、この控訴審で行っているのだと思う」が印象的でした。