原爆絵画展 被爆の実相を知ること、知らせることの大切さ

7/27 市民ギャラリー栄

核兵器も戦争もない地球を次の世代にと願って開かれる名古屋市原爆被爆者の会(被名協)主催による「原爆絵画展」が、今年も7月27日~8月1日、市民ギャラリー栄8階展示室で行われました。今年で41回目を迎えます。

会場には、被爆者自身が描いた「忘れられない体験」の絵画と「その時の思い」を添えるとともに、広島・基町高校の生徒が被爆者の被爆体験を聞いて被爆者と一緒になって仕上げた「原爆の絵」を展示。お父さんと一緒に会場を訪れた小学3年生の女の子の、「これって本当の話?こわーい」と怯えた様子が印象的でした。

会場を訪れたその時に、金本弘被名協会長が応対していたのは『中日新聞』の記者。戦争のことも原爆のことも知らないような若い記者に、「理解してもらうために、丁寧に話をするのが私の役目」とは金本さんの弁。戦争のこと、原爆のことを知ることと同時に、知らせることの大切さを感じさせられます。

現在、全国の被爆者数は12万7755人、その平均年齢は83・9歳です。愛知県の被爆者は1626人(うち名古屋市は630人)、1年で126人が亡くなりました。この日、受付を担当していた女性は、長崎の爆心地から3・2キロで被爆したそうで、元気そうに見えますが81歳です。