沖縄県知事選挙の結果について(声明)

2022年9月12日

安保廃棄・沖縄県統一連

第14回沖縄県知事選が9月11日に執行され、辺野古新基地建設反対など「建白書」の実現をめざす玉城デニー知事が自民党候補に6万票余の差をつけて再選を果たしました。また、翁長雄治県議の那覇市長選出馬に伴う県議補選では「オール沖縄」の上原快佐氏が初当選し、引き続き玉城県政の安定運営を確保できることができました。

選挙戦の勝利にむけて粉骨砕身奮闘されてきた県内外の皆さん、様々なかたちで支援・激励を寄せていただいた皆さん、とりわけ厳しいコロナ禍にありながらも沖縄に駆け付けて頂いた皆さんと送り出していただいた各組織の方々に、心から感謝を申し上げます。

今年は沖縄復帰50年にあたります。思い起こせば復帰の前年、自民党は基地のない沖縄を求めた「屋良建議書」を締め出し、以後一貫して沖縄県民の民意をないがしろにしてきました。今度の知事選もその延長でした。しかし、沖縄県民は決して屈しない意思を知事選で改めて示しました。

アベ政治による野放しの新自由主義、政治の私物化、分断の深まりは悪政の縮図といえる沖縄県民を直撃しています。ところが、岸田政権は知事選で玉城県政に責任をすり替え、さらには米中対立による戦火の危機を南西諸島に背負わせ、再び沖縄を捨て石にしようとしています。しかし、多くの沖縄県民は岸田政権の狙いを見抜きました。しかも、反社会的勢力と癒着する自民党への批判の渦中、自民党候補はまさに統一協会問題の当事者でもありました。今度の選挙で示された不正を許さず人間の尊厳の回復を願う沖縄の民意は、全国の民意の代弁でもあります。私たちは引き続きアベ政治を継承する岸田政権とたたかう決意を表明します。

さて、知事選選挙と同日に28市町村で地方選挙が執行されました。宜野湾市長選挙で仲西春雅さんを押し上げることができなかったのは悔やまれてなりません。また、名護市議会議員選挙では渡具地市政与党に過半数を許してしまいました。知事選は勝利したものの多くの課題を残しています。

知事選を頂点とする政治決戦全体を謙虚に総括し、その教訓を10月に執行される豊見城執市長選、那覇市長選に生かすとともに、全国の皆さんと力をあわせて戦争する国づくりを許さない共闘の輪を広げていく決意を重ねて表明します。

以上