瀬戸市平和委員会1周年記念 講演会および総会について
10月29日(日)パルティ瀬戸にて瀬戸市平和委員会設立1周年を記念した講演会および総会が参加者56名という盛会のもと開催されました。
第1部では、教育法制の専門家である愛知工業大学教授(名古屋大学名誉教授)中嶋哲彦氏による「今こそ平和を考えるとき」と題した、まさに現今の情勢にふさわしい平和教育に関わる重要な問題提起を受けました。それは、政府が進める教育を通じた戦争への動員は、旧来の神がかりした動員方法とは異なり、現在国民が直面しているウクライナやアジアでの戦争・紛争に起因した危機意識を利用して、国防意識や愛国心を再編集するものであることを示しつつ、そうした中でも間違いを間違いと認知し表明しうる人間的能力の育成こそ平和教育の鍵であるとするものでした。質疑応答では教育基本法や郷土愛の問題などが議論され、大変有意義な会となりました。
第2部では県平和委員会顧問の高橋信氏による挨拶を受けたあと、1年間の活動報告と次年度の活動方針案が提案され、質疑・意見交流のあと承認されました。意見交流では、聖霊中学校・高等学校での平和教育に関わる実践活動、市内にある地下軍需工場跡保存運動などが紹介され、市域で取り組むべき課題や方向性が出されました。
最後に新年度の役員を選出し会は終了しましたが、情勢に見合った形で平和委員会をより大きくしていこうと、参加者は気持ちを新たにしました。