憲法九条守ろう愛知県民のつどい 戦争は人権の収奪
11月3日、「憲法公布77周年憲法九条を守ろう2023愛知県民の集い」が名古屋市公会堂で開かれました。
冒頭「あいち九条の会」結成に指導的な役割を果たした故水田洋さんの基金でつくられた映像作品が上映されました。満蒙開拓団で苦労したおじいちゃんが家族と語らう中で、戦争から平和国家を作り上げてきた歴史を継承し、現代の核兵器禁止条約につながる運動の大切さがよく伝わってきました。
小林武沖縄大学教授が水田洋さんを偲ぶお話をされました。「たたかう研究者」とも評された水田先生は、戦争体験に基づいて「歴史に学び権力監視を」「疑問を持て、問い直せ」と強調されていたそうです。
田中優子法政大学名誉教授・前総長は、人権の問題に焦点を当てながら、パレスチナの状況から近現代の歴史や自民党の改憲草案批判、マスコミの問題や「平和を求め軍拡を許さない女性達の会」の運動など縦横にお話を展開されました。
戦争は人権の収奪であり環境破壊です。自民党の改憲案は天賦人権説を否定しました。現代の日本社会は人権がこなれているとは思えません。国会議員が生産性などという言葉を使います。夫婦別姓、同性婚の問題でも、日本は明治期以降大変ゆがめられたまま取り残されています。植民地主義の中で差別と暴力の連鎖が続いてきました。歴史に学びながら、「ガザ攻撃やめよ」とイスラエル大使館前座り込みのご自身の経験も織り交ぜ、「みなさん一緒に頑張りましょう」との呼びかけでお話を締めくくられました。