子育て教育九条の会が始動 平和な社会を教育で実現

3/30 県教育会館

名高教・愛高教などが中心になって活動してきた市民団体「憲法の理念を生かし、子どもと教育を守る愛知の会」が発展的に解消し、より大きなつながりを求めて「あいち子育て教育九条の会」が発足します。その設立準備集会が3月30日、県教育会館で行われ、小森陽一さん(九条の会事務局長)が講演を行いました。参加は約百人。

「九条の会は2004年6月に発足しました。この反響は想像をはるかに超える大きさで、日本各地に九条の会が出来、どんどん講演の依頼が来ました。当時、改憲賛成は62%くらいいましたが、九条の会の草の根運動で一気に減りまして、三年で世論を逆転しました。これで改憲をめざす第一次安倍政権を引きずり下ろし、政権交代に追い込んだのです。その後、第二次安倍政権で安保法制は強行されましたが、現に自衛隊は戦闘を行っておらず、一人も戦死してはいません。これは九条の会の力です。

現在の岸田文雄政権は、今までのどの政権よりはるかに踏み込んで日本の軍事国家化を進めています。でも新聞やテレビは、これをタブーであるかのようにほとんど報道していないし、問題にしていません。国民には知られていないので、みなさんには草の根で広めていただきたいのです。つい先日も、日英伊三国が共同で新しい戦闘機を開発し、世界中に売っていくことを閣議決定だけで決めています。九条を持つ日本が殺傷兵器で商売をするということです。主権者が決めた憲法を一内閣が都合よく解釈変更していいのでしょうか。

この会の目標は、第一に平和な社会を教育によって実現することにあります。組合の枠を超えて運動を作り、子どもたちの平和な未来のために力を尽くしましょう」