日本平和委員会青年研修会・愛知開催 持っているパワー可能性を感じた
日本平和委員会青年委員会が主催する「青年研修会」が、5月18~19日に労働会館にて開催されました。5年ぶりの現地開催で、8都道府県15人、愛知からは高校生2人と大学生1人を含む7人が参加しました。研修会のテーマは「平和委員会の可能性」です。学習やグループトークを通して、それぞれの地元での活動や平和への思い、どんな平和委員会をつくりたいかを考えました。
1日目は久保田貢さん(愛知県立大学教員)に「歴史認識のリアルな現在地とその背景。青年の関心や要求の可能性にむけて」をテーマに講演いただきました。冒頭に平和運動を「平和の灯」にたとえ、その灯はいつ大きくなるか分からないが、絶やさないことが重要であると述べました。太平洋戦争の歴史と憲法の成り立ちについて講義し、「青年層では戦争の加害の歴史のみならず、被害の認識も失われつつある」と指摘しました。
2日目は矢野創さん(県平和委員会事務局長)が自身の経験も語りながら平和委員会についてガイダンスを行いました。平和委員会が「一人ひとりの要求」から運動を始められる場所であり「自発的な思いと、平和を守り作る力の土台である」とする個人加盟の魅力を訴えました。また「不条理に対して『それはいけない』と立ち向かう生き方をすること」を平和運動から学んだと語りました。
19日の午後にはオプション企画として、愛知・名古屋戦争に関する資料館と名古屋城の戦跡をめぐりました。
参加者からは「後継が不足している中、私が後継になってがんばっていくんだという思いを強くしました」「同じ平和委員会のなかまでも活動のしかたがちがっておもしろかった」「平和委員会の持っているパワー、可能性を感じた」など、青年同士で集まって交流することの楽しさと大切さを改めて実感した2日間でした。