学生企画 パレスチナの今を語る「知らなかったことばかりだった」
6月16日、学生平和会議が主催し、ジャーナリストの西谷文和さんを講師に「緊急ルポ パレスチナの今を語る」学習会を行いました。学生6名、小中高生6名と社会人合わせて50名が参加しました。
はじめに、西谷さんから今年3月にイスラエルとヨルダン川西岸地区を取材した動画が紹介されました。エルサレムの街でガザ攻撃に抗議のデモをしている人たちとその行動を妨害し、参加者を拘束する警察、モスクに礼拝で訪れる人々を監視するイスラエル兵の姿、ハマスが襲撃した音楽フェスの現場で祈りを捧げる人たちを撮影している中でガザに向けて撃たれるミサイルの音が響き渡るなど、普段のニュースでは知ることない現状が報告されました。他にもウクライナで、ミサイル攻撃された街や負傷兵の病院などを取材した映像も紹介されました。
また、西谷さんはアフガニスタンで治水事業を行い、多くの命を救った中村哲さんの活動も紹介し、「貧困、食糧不足が戦争を生む。戦争をなくすために武力は必要ない」と語り、ガザやウクライナの現状でも「まず戦争を止めることが重要。そのために日本だからこそできることがある」と憲法九条を活かして、平和を求める道があると話しました。
西谷さんの報告の後、グループトークを行い、感想や自分たちに何
ができるのかなどを学生・中高生・青年に別れて議論しました。その中で、「映像に衝撃を受けた」「知らなかったことばかりだった」「負傷兵の姿は見ていてとてもつらい」などの感想があり、「正しい情報をしっかり捉えたい」「今日知ったことを周りに知らせていきたい」「日本では政治的な話がしづらい。そんな状況を変えたい」「関心のない人にも届けるようにしたい」など意見がありました。