天白区平和委 豊川海軍工廠平和ツアー
天白区平和委員会は、6月23日、バスツアー「豊川海軍工廠戦跡めぐり・蒲郡あじさいの里を訪ねる旅」を実施しました。ツアーガイドは、安間慎さん(田原市平和委員会)。参加者19名。
広大に広がる豊川海軍工廠跡は、約2メートルの深さの外堀に囲まれていました。避難、逃亡防止のために施された外堀は、8月7日の空襲時には、多くの犠牲者が折り重なったとのこと。
2018年に開園された平和公園内では、現地ガイドの方の案内で、戦争遺跡として保存されている火薬庫、信管置場の室内を見学。公園内には、その目的を果たさない名ばかり「防空壕」跡が。天井なし、浅い堀は、多くの犠牲につながったことが伺えます。
昼食後訪れた豊川稲荷裏にある工廠犠牲者供養塔には、亡くなった方の氏名が刻まれており、その数の多さに圧倒されます。
当時、6万人がいた海軍工廠ですが、そのうち5万人は、学徒、徴用工。忘れてならないのは、朝鮮人徴用工もいたこと、と安間さんが強調されました。
数多くの戦跡、供養塔、墓地等をめぐる濃厚な学習ができました。「近くだが、まだ行ったこととがない。この機会にしっかり学びたい」「亡くなった母は、海軍工廠で働いていた。空襲当時歩いて渥美の家まで避難して来たことを聞いている。痕跡を見たい」等の参加者の要求に応える企画となりました。