「あいち総がかり行動」総会 和解と平和を求める日韓関係へ

2月16日、「憲法をくらしにいかす 改憲NO!あいち総がかり行動」の総会がおこなわれ、韓国問題研究所代表 康 宗憲(カン・ジョンホン)さんが「韓国の民衆運動史から見た日本の歴史認識」と題して、記念講演をしました。
韓国には、朴正熙政権を崩壊させた反独裁民主化闘争、全斗煥政権を交代させた光州抗争、朴槿恵大統領を退陣させたローソク革命など、市民革命で蓄積された民衆が主体となる社会のビジョン、連帯した市民の力で世の中を変えた感動の体験があります。
今回の戒厳令の背景には、史上最多の未払賃金などの民生破綻があり、尹政権は反対勢力を「反国家勢力、従北分子」と規定して弾圧しました。しかし市民は、「北の脅威」の強調は安保不安を煽る策略と看破し、尹大統領の目論見は成功しなかったのです。
戦後日本は、平和憲法と非核三原則で戦争を否定しながら、日米同盟で戦争協力をし、米軍の「核の傘」に入っています。日韓条約及び請求権協定(1965・6・22)は植民地支配の歴史に言及せず、過去を清算する意思がありません。尹政権の「第三者弁済方式(2023・3・6)」もその延長上にあり、韓国社会からの反発を招きました。
康さんは、日本は国家暴力による歴史の痛みを直視し、「和解と平和を求める協力者・同伴者」として韓国と共に歩んで行けるように、また「北朝鮮の脅威」に屈服した従属的軍事同盟から脱却し、日米関係を正常化することが重要、と指摘しました。