平和連続市民講座 重層的な外交で世界の平和と繁栄を

12/13 民主会館

「戦争が起きないような環境を最大限整備することが外交の役割」――12月13日に行われた「平和連続市民講座」は、講師がテレビのコメンテーターとしても活躍中の猿田佐世さんとあって、開場前から参加者が列をなす状況でした。「外交で平和を作るとは」と題して講演を行った猿田さんは、外交・安保政策のシンクタンクである「新外交イニシアティブ(ND)」の代表を務めます。今回の「連続講座」にはオンラインを含め86人が参加しました。

「外交がめざすもの――第一に各国間の信頼醸成、第二に各国間の相互依存の促進」――猿田さんは、政府間によるもの、元官僚や有識者、あるいは市民社会や経済界・学界など、様々な外交が展開されていることを紹介して、これらマルチトラック外交(重層的外交)の「制度化」が重要と強調します。「くり返し、くり返し、相手の顔が見える外交を」と。

「竹外交(しなやかで根を張る強さ)――150年にわたる戦争と占領の歴史から得た教訓」――猿田さんがあげる1つの例は、ベトナムの「命がけの全方位外交」です。ベトナムは過去の教訓から、①軍事同盟に参加しない、②2国間関係に第3国の介入を求めない、③他国の基地を置かせない、④国際関係に武力行使、威嚇をしない、の「4つのNO!」を掲げます。また、マルチトラックの地域外交の好例として、沖縄県の多方面外交をあげるのです。

最後に猿田さんは、「自分の足元で普遍的価値(人権・民主主義・法の支配)実現への取り組みを行う」など、1人ひとりにできることを示し、「最後まで外交を諦めてはならない」と結びました。